jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ウクライナはそろそろ妥協のタイミング--ゼレンスキー大統領に引き際の美学を提案(個人的な意見です)

ウクライナ紛争が始まってもうすぐ2年になろうとしている(開始は2022年2月24日)。構図が中東紛争のごとく,西側 vs. 東側の全面対決になっており,中東紛争のように長引くことになるのか,心配である。

 62%対88%、明暗を分けるゼレンスキーとウクライナ軍 (msn.com) (2024/1/6)との報道で,ウクライナのゼレンスキー大統領の支持率が62%まで下がっていると知った。NATO各国に支援を求め,さらに国連でも協力を仰ぎ,果ては日本にも協力を求めた。ロシアのプーチン大統領が短期決戦でウクライナを占領しようとしたのに全面対決し,ゼレンスキー大統領が西側諸国を味方に付けて徹底抗戦を進めた。国民も自国を守る意識は高く,地上戦になってもなお,抵抗を続けている。しかし,短期決着ができていないことに,嫌気が指して来ているのだろう。

 紛争が始まってから,ウクライナ関連の筆者のブログも60本を超える。しかし,正直,パレスチナガザ地区へのイスラエルの攻撃や,年初の能登半島地震,そして自民党の裏金問題と派閥刷新という別の問題の勃発により,ウクライナ紛争と新型コロナウイルス禍のいずれもほとんど話題に上らなくなってしまった。おそらく,日本政府も海外の出来事にまで支援する余裕がないだろう。

 さらに,アメリカ大統領選挙の予備段階で,共和党ではトランプ氏の優勢が1段階進んだ。本選挙は2024年11月。仮に共和党代表がトランプ氏になった場合,その時点でウクライナ紛争もパレスチナ紛争も一気に構図が変わる。アメリカは両紛争から手を引き,再び中国と対立し,北朝鮮との接近で日本とも対立し,そして欧州,ロシア,中東の各国が泥沼状態になるかもしれない。

 無責任な発言で申し訳ないのだが,ゼレンスキー大統領にはそろそろ妥協する道を取ってほしいと思う。ザポリージャ原発のあるドニエプル川までの領域までをロシアに領有を認めることを条件に,紛争を終結する交渉をされることを提案したい。

 筆者の以前の希望的観測として,ロシア国内での戦争反対運動でプーチン大統領が失脚するというストーリーをイメージしていたのだが,残念ながらロシア国民の紛争に対する関心は極めて低く,西の端での揉め事ぐらいにしか捉えていないような印象を受ける。ゼレンスキー大統領の訪欧,訪米,訪日外交にしても,結局は武器供与のお願いにしかなっておらず,国民が守りきれていない。常に命の危険に接している国民の意識が揺れて来ていることが,この大統領への支持率低下につながっていると感じる。

 プーチン大統領の病気説などもどうやらフェイク情報だったようで,ロシア側から戦争をやめる気配もない。ミサイルや自爆ドローンなどの飛び道具による攻撃で,被害を受けるのはお互いの軍事装備と国民の命で,侵略の線引きがほとんど動かない。

 ここは,「武器よりペン」ではないが,言葉の力で妥協交渉をすべきタイミングだと思うのである。

 正直,ロシアの地上部隊の侵攻の後ろに,ドローンで対戦車地雷を撒いて退路を断つ,というウクライナ軍の作戦は,かなり卑怯に見える。そもそも,地雷や機雷,自爆ドローンなどの武器は,ゲリラが使うような武器にしか思えない。

 武器供与の慎重なバイデン大統領に対して,ゼレンスキー大統領はトランプ氏の再選に期待しているかもしれないが,おそらくトランプ氏はウクライナ問題にはまったく興味がないとして一切の支援を引くと考えられる。そうすれば,ウクライナは全面敗北になる可能性を否定できない。国の存続を賭けるのなら,ここが妥協点ではないかと勝手に想像しているのである。国を安定させることこそ,国民の望みである。かつて昭和天皇第二次世界大戦終結宣言したように,まず平和を取り戻す決断が望まれる。