距離感覚がないモノのもう一つの例がカバンである。
まず、手提げタイプの美人バッグ。このタイプの悪い点は、角が硬いことである。
ビジネス用なので、書類をしっかりガードするためか、わざわざ角に燻製下さい金属まで付いたのも多い。
困るのはやはり階段の昇りである。少し狭くなった昇りでは、手に提げたビジネスバッグが横の人に引っ掛かりそうになる。するとどうするかというと、カバンを自分の後ろに引くことが多い。昇り階段では、カバンの先にあるのは次に上ってくる人の顔である。
これが突然、目の前にカバンの角が来るのである。
前に抱える方向に動かせばいいのにといつも思うが、そもそも周りにいる人との距離感覚がないからエンリなしである。しかも、当たっても気づかない。あるいは何の反応も、しない。
リュックの場合は、電車から降りて歩き始める瞬間に被害が起こる。降りた途端に前や横から背中に背負い直すのである。これが、遠心力が働いて、当たると半端なく痛い。
さらに、リュックは肩ひもの長さ調整のための残りがブラブラしている。これらも、背負い直しのときに振り回されて周囲の人をむち打つのである。
これらも、気づくことをほとんど見かけたことがない。
距離を置いて、避けるしかないのか。