普通の通勤風景が戻ってきた。人が増え、場合によっては、ラッシュの混雑になっている。
いまだに、リュックを背中に背負っている人がいる。また、お腹に背負っている人も多い。筆者は手提げヒモを握り、膝の前辺りに下ろしている。あるいは、荷棚に乗せてしまう。
リュックを背中に背負うのは論外だとして、お腹に背負っている場合もやたらと分厚い荷物に驚かされる。しかも固く、重たい。いったい何を持って仕事に行くのだろうか。
かつて大きなビジネスバッグは営業マンの商売道具が詰まっていた。チラシや資料、契約に必要な書類一式が入っていた。
しかし、リュックで営業はできないから、営業マンではないと思われる。
通勤風景と言えば、新聞か週刊誌だけを丸めて持つだけという人が多かった。筆者の場合、多少の資料やメモ、そしてカメラを持ち歩くのが常だった。その後、ここにノートパソコンが入ってそれなりに厚くはなるが、それでも厚さ10cmぐらいだろう。今のリュックは、少なくとも厚さが20cmはある。いったい何を持ち歩くのだろうか。
しかも、荷棚に載せる人は少ない。手から離してはならない重要な資料でも入っているのだろうか。もしそうなら、情報セキュリティ、あるいはコンプライアンス上、問題はないのだろうか。
弁当でもない、パソコンだって今や厚さ2cmの時代である。荷物が厚く重たくなる理由がわからない。
とにかく、邪魔だし、当たったら痛いし、また余計なヒモが周囲に伸びて、バッグを動かすたびに周囲にはねあがる。本人はこれにも気づいていない。
テレワークの快適さを改めて感じる。