jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

リュックの調整ヒモが長すぎる件--調整幅の2倍が必要という不合理さを認識してほしい

筆者は前期高齢者となったので、優先席を含めて座席に座らせていただいている。長い間の習慣で、立っているといかにも危なそうな人や各種優先マークを着けた人がいると、身体が自然に動いて声を掛けてしまう。まだまだ立ったままでも平気なのだが、何しろ吊革やポールに触れることを考えると、座ることを優先させていただいている。

   席に座ったはいいが、困るのがリュックの肩ヒモの調整端がブラブラと顔の前に垂れてきたり、荷棚に載せ下ろしの際にムチのように目の前を横切ったりすることである。

   すでに何度も書いているが、現代人は周囲への気遣いがまったくない。その典型が荷物の角が当たったり、荷物をギュウギュウ押しつけたりしているのに気づかないことだが、さらにこの肩ヒモの調整端にも気づかない。

   かつてのリュックサックの肩ヒモ調整は、ズボンのベルトや腕時計の革ベルトと同じく、穴の位置で調整していた。したがって、穴1個で2cm調整しても、調整端は2cm長くなるだけだった。20cmの調整幅があったとしても、調整端の長さは20cmしか突き出ない。しかも、しっかりとしたベルト素材なのでブラブラすることはなかった。

   ところが、現在のデイパックなどの調整ヒモは、細くて柔らかい素材がほとんどである。また、穴の位置で調整する方法ではなく、金具の摩擦で固定する方法である。

   この方法では、長さの調整端を金具で折り返して突き出すため、2cm調整すると調整端は4cm突き出すことになる。調整幅が20cmあれば、調整端はなんと40cmも突き出すことになるのである。

   筆者は以前からこの突き出しが気になって、結び込んでいた。一度固定してしまったら長さ調整が必要な場面などほとんどないからである。そういう対応わしている人に出会ったことがない。

   肩ヒモだけでなく、いろいろなところにこの調整端がブラブラしているのが、今どきのリュックである。困ったものだと思う。

   エベレストなどに無酸素登頂を成功させている登山家の話で、とにかく1gでも軽くしたいために無駄なポケットは外して縫い付けてしまったり、歯ブラシを半分にしたりする話があった。調整端もカットするという。

   SDGsプラスチックスプーンの柄に穴を明けて使用量を減らすなどの工夫もいいが、ちょっとだけ周囲のことを考えると出きることはまだまだあると思うのである。