jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

黒マスクへの個人的意見(追加更新あり)

生まれてこのかた60数年。筆者は白マスクしか着用したことがない。このためか、今のカラーマスクや柄付きマスクに馴染めない。

 もともとマスクは、白が医療関係者だったようで、一般人がこれと区別するために黒マスクになったという。主に炭鉱労働者の粉塵対策だった。

 そのうち、清潔感のために、一般人も白マスクが中心になった。白生地の布のほうが単価が安いということもあるだろう。

 不織布製の使い捨てマスク(ワンタイムマスク)も基本は白である。医療関係者は逆に、診察着や手術着と同じ水色のマスクをすることが増えたようだ。

 筆者の黒マスクに対する抵抗感は、かつての暴走族が小さい黒マスクを着けていたという記憶からだろう。その後、アニメでも小さい黒マスクを着けたキャラクターがいたように記憶する。

 一方、昨日のNHK で昔の東大紛争の映像が流されたが、彼らのマスクは白だった。これも結局、いい印象ではない。マスクそのものに、やはりディスタンシングの要素があるためだろう。

 柄付きでも色付きでも、結局は同じである。「なるべくオシャレを」と思っても、限界がある。筆者は、白マスクを貫くことだろう。

 【追記】

 本稿をアップしてから,なぜこの意見を書いたのかを改めて考えてみたが,これは自分の年齢や受けてきた教育,周囲の環境,文化によるステレオタイプ的な発想かもしれないと反省している。

 日本という単一民族国家を前提とすると,黒は非日常的な行事で用いられてきた。今の若い世代には,むしろオシャレな色でもあるのだろう。また,筆者が好む刑事ドラマやサスペンスドラマでは,被疑者の服装や変装に黒を設定することが多かった。こういう環境で刷り込まれた意識なのだろう。

 これを政治問題につなぐのは異論もあるだろうが,欧米各国の首相がかなりの割合で黒マスクを着用しているのに対し,日本の首相は白マスクである。多民族国家である欧米で肌の色の問題が大きく,あえて黒マスクにしているのではないかというのは深読みだろうか。

 筆者は,アメリカへの留学経験があり,黒人の友人もいる。アフリカの黒人医師が我が家にホームステイしたこともある。子どもたちの学校にいる日本以外の国の子供や親とも普通に交流している。子どもたちも留学先のホームステイで黒人の家庭に受け入れていただいた。来日された時も,家族で食事を楽しんだ。

 中国の人とも,韓国の人とも付き合いがあり,個人同士,家族同士での関係は良好である。残念ながら一度,政治問題で議論になった際に意見のすれ違いで関係が途絶えてしまったことがある。文化的,環境的な背景は,どこかに潜んでいるのかもしれないが,それを越えた関係の構築が本当は必要なのだと思う。

 家族ぐるみでの国際交流活動に参加してもう15年になる。世界単位で物事をどう考えるかという意識は,子どもたちの世代に受け継がれつつある。本来なら,経済も技術も世界をリードしていた筆者の世代において地球環境問題や国際問題がもっと平和的に解決されていることを目指していたのだが,21世紀に入って日本経済に急ブレーキがかかり,利己的な国が地球を無視して勢力を伸ばしている。これからの地球はどうなるのだろうか。

 マスク着用の習慣は,日本が世界に広げた。マスク着用と手洗いの習慣によって,日本での新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が防げていると,世界からは評価されているようである。日本は,感染予防のお手本国になっているのだという。感染の第二波が訪れている現在,国内旅行の解禁に続いて,海外からの入国についての規制を外そうとしている現在,経済の発展と感染拡大防止の両立が図れるか,世界が注目している。マスクの色にこだわっている場合ではなさそうである。あとは,手洗いの習慣と環境の整備についても発信していく必要があると思う。飛沫感染だけでなく,接触感染が大きな要素になっていると思うからだ。

 あとは,マスクに代わる方法を技術的に解決する方法の開発である。マウスシールド,フェイスシールド,フェイスシールド付きキャップに続くアイディアを,筆者も引き続き模索している。