2021/10/1から埼玉県でエスカレーター歩行禁止条例が施行された。数日経つが、それなりの効果は見える。歩行禁止と言っても、歩く人はおり、その人との無用なトラブルを避けるために、左側に立って乗るスタイルである。当面は、そこに駅員や警察官がいればいいのだがと思う。
日本のエスカレーターは速度が遅い。安全に配慮したというが、結局はどの速度でも事故は起きる。やり方に基準やポリシーがないから、安全側にしてしまう。
渋谷駅には、通常よりスピードを上げたエスカレーターがある。通勤路であり、歩いても止まってもあまり差がないから、輸送量を最大化するためには合理的だろう。ただ、障害者や高齢者が増える中、今後、どのように運営するかは課題が残る。
付け替えコストがかかるが、現在の2人幅のエスカレーターを半分にして1人幅とし、片方をスピードアップしてはどうだろうか。速い側のエスカレーターは、ロンドンの地下鉄のエスカレーターを例にするといい。
一方、現行の2人幅エスカレーターでは、右半分に障害のある段を組み込むことを考える。エスカレーターの乗る位置でポールが出て、降りる位置で引っ込む。これを4箇所ぐらい、従来のステップと交換するだけである。機械屋としては簡単な工夫で実現するだろう。それで怪我をしたらまた訴訟と騒ぐヤツもいるから、世の中は厄介である。
まあ、2速2列の開発、取り替えがベストだと考える。埼玉県は率先して開発と設置に補助金を作ってほしい。