jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

階段を3列で上がる方法--より多くの人が移動できるように頭を使ってほしい

エスカレーターのマナーとして、歩きエスカレーターをやめよう、という呼び掛けがあったのは、東京オリンピック2020の直前からだったと記憶する。東京では、エスカレーターの左側は立ち止まり、右側レーンを歩いて上がる人のために明ける、ということが習慣的に行われている。大阪は左右が逆らしい。

   この片側を歩行用に明ける方法と、2列で立ち止まって上がる方法を比べると、立ち止まった方が2割ほど上がれる人が多くなる。「だから立ち止まりましょう」と声掛けされても、歩いて上がる人は明らかに早く上がれるのだから説得力がない。

   高速道路で、無茶苦茶速く走るクルマがあり、しばらくして渋滞ですぐ近くにいることがある。急いでも結局大して差はなく、事故の危険は格段に上がるというバカげた行為だが、少しでも早く行けることは確かである。

   さて、筆者は埼玉県の大野知事が「エスカレーター歩こう条例」を決めたことに大いに賛同し、「埼玉ケンミン、歩きエスカレー、いたしません」と書かれた缶バッジを作った エスカレーター歩かないキャンペーンバッジを試作 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/10/25。大野知事にも送り,提案したが採用されなかった。筆者はその後,歩きエスカレーターを一切していない。

 その分,階段を歩く機会も増えたのだが,ここでもまたおかしな現象に出くわしている。感覚的には,交通機関の階段は3列で上り下りができるように思う。つまり,降車時に一気にお客が移動する側で2列,逆側は1列を使えば,最も効率いい。

 しかし,上り下りですれ違いをする場合,上り下りそれぞれ1列になってしまう傾向にある。たしかに上り2列下り1列だと,すれ違いのときに肩がぶつかる可能性もあるが,そこはすれ違い時に身体を少し譲ればぶつからずに済むのである。

 一方,幅の広い階段で,上り下りそれぞれ3列が可能な階段でも,上り2列になってしまうことが多い。確かに,横に3人並べば,階段を上がっている間中,狭い思いをするかもしれない。中央の列の人が1段下に位置して上がれば,肩が触れ合うこともない。これで横3列と同じ人数が移動できるので,2列の比べれば50%多くの人が移動できる計算になる。

 ここまで考えて,以前に書いたブログを思い出した 最密格子にならない人間 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2019/7/5。肩をずらすなど,混雑した状態を少しでも和らげるような行動を,多くの人は取らない。結局,無駄な空間ができる一方で,肩がぶつかり合うなどの不具合を生じるのである。

 なぜちょっと譲り合えないものかなと思うのだが,ダメだろうか。