jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

EV車なら再生可能エネルギーで充電しないと意味がない

筆者の自家用車セレナはもう20年以上にもなる。車内空間が広く快適である。燃費は、今や論外に悪いが、ゲタ代わりにしか使わないので、それほど気にならない。環境性能も最新の規制以前なので気にしていないが、利用距離も短く、それほど影響がないと思っている。

   問題の1つが自動車税が高いことである。10年を超えると50%以上高くなる。使い捨て時代にさらに消費拡大のために、買い換えを進めるのに税を引き上げる方策を取ったのだろうが、今やSDGs の時代に変わり、モノを大事に使うことが美徳と言っているのにその逆を推進するのは、時代感覚がおかしいと思う。先日、このことをJAF の人がツイートしたらしい。もっともなことだと思う。

   ハイブリッド車プリウスが登場したとき、買い換えを考えた。しかし、その燃費性能が軽自動車レベルだったので、見送った。その後も燃費性能は向上せず、逆にバッテリー寿命が短いことやリサイクルの仕組みがまったく考えられていないことに驚き、部品数の増えるハイブリッド車は不要という論者になった。EV 車が時代の流れとなっているが、相変わらずバッテリーの寿命とリサイクル問題は解決していない。

   仮にバッテリー問題が解決したとしても、充電に使う電力を化石燃料の燃焼発電で賄っていては意味がない。しかもウクライナ危機で世界中のエネルギー需要はひっぱくしている。EV では充電以外に手段がないが電気料金がますます上がる中で果たして使えるのだろうか。

   EV 車を考えるなら、とりあえず再生可能エネルギーで発電し、これを充電に使うということをセットにして考えなければならない。

   そうなると、一戸建てで太陽電池パネルを設置し、EV 車に充電することと、さらに蓄電設備も設置が必要になるかもしれない。東京都が新築住宅に太陽電池パネル設置を義務づけるというが、一体いくらの投資が必要なのだろうか。

 それでも,10年後には太陽電池パネルは発電能力が半分になるし,EV車の電池も2回目の交換時期を迎える。交換したリチウムイオン電池は,今のところコストパフォーマンスのいい形でのリサイクルができないので,ただゴミになって積み上げられているだけである。太陽電池パネルも再利用できず,山積みになって廃棄されているのが現状である。

 何度も書くが,最大の太陽電池パネル生産国である中国は,パネル生産のために必要な膨大な電力を石炭火力発電で賄っている。まずこれをやめさせなければ,地球温暖化問題の根本的な解決にならない。しかも,太陽電池パネルでの発電は,実際の需要で使われることはほとんどなく,形式的な「電力買い取り」という形で電気代が安くなっているだけである。電力会社が周波数を厳密に管理している回線の中に,むちゃくちゃな太陽電池パネル発電電力が混ざると,かえって問題が起きるからである。

 同じ太陽エネルギーを使うにしても,電気への直接変換ではなく,太陽光を集約して熱源として用いる太陽光発電(太陽熱発電)の方が合理的だと考える。ただ,太陽光発電の場合は,多くのミラーを機械的に制御して1箇所に集約する必要がある点がネックかもしれない。