ウクライナ危機が40日を超えて継続している。巨大な国と小さな国の戦いで,大国側にとってはごく一部を追加できるかどうかだが,小国にとっては国がなくなってしまう危機もある。第二次世界大戦の日本と同じ状況が,今のウクライナにある。
一般人の殺害が意図的に行われているとすると、これは「殺戮」である。目の前の丸腰の市民を銃で撃つなど、普通の神経ではない。
それでも、利害関係で批判できない国が多数ある。国連の人権理事会の理事の権利をめぐり、国連総会(193カ国)の投票結果は、賛成93カ国、反対24カ国、棄権58カ国だった。「人権」の面だけは、意見が一致してほしかった。
しかし、こうした議論や制裁強化があっても、次の瞬間に命をなくすかもしれない市民が多数いる状態では、可能な限り早期に市民の救出のための手段を講じる必要があると思われる。各国とも、飛び火を恐れているのだろうが、一般市民の「殺戮」は即座に止める必要がある。装甲車を使った機動的な救出作戦がとれないものだろうか。しかし、すでに「救出隊」と称して拉致された市民が多数いる。疑心暗鬼になっても仕方がない。ここは国連軍があの白い車両で乗り込むしかないと考えられる。
おそらく、この救出作戦が行われれば、その間 にプーチンは亡命するだろう。あとはロシア軍を徹底攻撃することで、この戦争を早期に終結させることが必要である。
ただ、戦争終結後の最大の問題は、地球温暖化防止がもはや手遅れになるであろうことである。ロシアからの供給が止まる天然ガスと石油、そして石炭も止まり、世界中のエネルギーは代替エネルギーではまったく足りなくなる。原発を16基も増設すると表明したフランスさえ、当面は中東の石油と天然ガスに頼らざるを得ない。これまでの削減目標がまったく意味がなくなってしまう。
中国が世界中にばら蒔いている太陽電池パネルは、石炭火力の電力で作られている。そして寿命は10年である。パネルのリサイクルもほぼ無理である。
あとは、風力、水素燃焼、家単位の地熱利用しかないと考えている。特に水素燃焼発電は、もっと日本が技術をアピールすべきだと思う。
二酸化炭素排出規制で地球温暖化が阻止できるのが2030年が道の分かれ目と言われていたが、おそらくこれは早まって2025年には行き詰まる可能性がある。プーチンの暴挙が何のためだったのか、いまだに理解できない。