jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

男性に再婚話を勧めるドラマの展開に時代錯誤感--身の回りの世話,最期の面倒を看させるためか

ドラマには,仕事に集中して婚期を逃した主人公がよく出てくる。また,同じ理由で主人公が離婚したという設定になっていることも多い。さらに,結婚はしたものの,妻が病弱で先立たれて独り者になった,という想定もよく描かれる。

 女性が主人公の場合,親が心配してお見合いをさせたいといった展開が多いが,一般に「私のパートナーは仕事」と,話をはねつける。主人公は美人で聡明と決まっているので,その潔さが格好いい。また,その主人公の周囲にも主人公に思いを抱く若手や同僚,仕事仲間などが設定され,視聴者をやきもきさせる,というストーリー展開も常套手段である。

 一方,男性が主人公の場合,結婚話,再婚話を主にするのは,周囲の同僚の男性たちであるケースが多い。そこには,ひやかし半分なところが多い。食事のことや洗濯のことしかセリフには出てこないが,言外に身の回りの世話を焼いてくれること,欲望のはけ口となってくれること,そして自分の老後介護から最期の面倒までを看てもらうことまで,暗に含ませている。仕事をする男にはそれを陰で支える女房が必要だ,というまったくのステレオタイプな思想が含まれているように見える。

 まあ,筆者が好んで視聴している刑事ドラマやサスペンスドラマ,スーパー医者ドラマが,古い時代の再放送であることが多いから,というのも原因の1つだろう。現代ドラマは,正直言って単にイケメン若手俳優を主人公にしているだけで,薄っぺらさを感じる。これにさらに美人若手女優をあてがったり,さらにクセのあるお笑い芸人をキャスティングするものだから,まったくストーリーが見えてこない。

 逆に,現実問題として,妻が先に認知症になってしまい,その看護を夫がする,というケースが増えている。その結末は,男の根性なしのために,無理心中や妻殺しとなる悲劇が盛んに報じられている。まったく男は身勝手だなと思う。

 筆者の場合も,結果としてはかなり歳の離れた人と結婚したことになるが,1つの理由は高齢出産に対する懸念を減らしたかったことである。筆者も高齢者になり,介護が10年後ぐらい先には必要になるかもしれないのだが,今のところ体調はまずまずである。一方,カミさんの方が高血脂症気味のため,問題が先に現れるかもしれない,という危惧がある。2人とももう両親がいないので,お互いに支えるしかないという状況で,なるべく平穏に日を送ろうとしている。その先は専門職に介護してもらうのがベターなのだが,それだけの蓄えがない。子どもたちが面倒を看てくれるといいのだが,それを期待することもできない。財産がないので再婚するわけにもいかない。ということで,どこまで今の準健康状態を維持できるかにかかっているのだと思う。 

 今回は,単なる身の上のボヤキでした。