jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

結婚を考える2--「お嫁さんになりたい」意識はなくなるかも

結婚の目的についていろいろ考えてきた。

 多くの場合,結婚は男性にとっては,安定的なセックスパートナーと身の回りの世話係ができることで,仕事に打ち込める,と称して家の外で自由に行動できる時間が得られるのが結婚のメリットである。

 一方,女性にとっては,好きな相手と長い時間一緒にいられて,好きな相手の子供を授かって愛しむ,そのための金銭的な余裕と家庭という安定しているはずの環境が得られるというのがメリットといえる。

 つまり,結婚そのものに対しては,男性も女性も前向きに取り組む十分な理由があることになる。これをマトリックスで示したのが次の表である。

  性交 結婚 子供

 小さいときから,女性は「お嫁さんになる」ことが夢,という考え方が多いようだ。親戚のお姉さんの結婚式のきれいな花嫁姿に憧れる,というのである。結婚によって幸せな家庭ができて,望まれて子供ができ,祝福される,というのが理想パターンなのだが,多くの女性にとって,結婚によって失う代償が大きい場合が多い。

 まず,仕事が奪われる。その代わりに待っているのが,家事という作業であり,夫の世話という作業である。しかも身を曝け出さなければ夫のセックスは進まない。手を貸さなければ役に立たないこともある。

 多くの女性は,子供を数人授かるまでの数年間は,恥をしのんでセックスをガマンしなければ子供を授かれないという苦しい期間なのではないか。夫は,毎日でも性交を望むだろうが,女性には生理もあれば気持ちの抑揚もある。1ヶ月の半分はセックスできないとなると,そもそもセックス目的で結婚した面もある男性にとっては,不満が高まってくる。さらに,妊娠したら1年はセックスできないし,その後出産しても数ヶ月はセックスできない。いったい何のために結婚したんだ,という思いが夫側にはつのる。もともと,男の方が金銭力も腕力も上という気持ちで結婚する男性が多い。これがDV(家庭内暴力)の最大の原因になりえると思うのである。また,浮気が始まるのも,まず間違いなくこの段階である。

 したがって,家庭円満とは,真に女性の立場や状況を理解して,自分の欲望だけに突っ走らないという「理性」と「思いやり」を持った男性と巡り合うことだと思うのだが,そんな神様のような男性はこの世にほとんどいない。何しろ,理性の固まりと思われるような聖職者ですらハレンチな行為をし,また女性に対するセクハラを働く世の中である。神も仏もないのである。

 ということで,筆者は期間限定での結婚契約を提案した 「期間限定結婚契約」(たとえば30年満期)の提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/19。これは,ほぼ専業主婦となった場合を想定したものである。場合によって,たとえば女性側に高収入の仕事があって自立できる場合は,子供を生むためだけの5年間程度の結婚契約でも問題ないと思うし,「子供ができなければ即満了」という契約でも問題ない。満期契約なので,「離婚」だの「慰謝料」だの「訴訟」だのを想定していないからである。

 たまたま,WebのCMで「なんらかの理由で性交ができないケースで子供が欲しい場合の方法」として,パートナーの精液をタンポン状のシリンジで子宮内に注入して妊娠を試みる方法を見た。妊活なので,結婚した夫婦の話だと思うのだが,性交痛が激しいなど特別なケースだと思われる。正直,これで妊娠した場合,出産は帝王切開なのだろうか,とも思ったりする。パートナーとの間の子供がどうしても欲しいという理由があるのだろうが,夫側は少し複雑な立場にある。その後も安定した家庭が築けるのか心配な部分はある。

 それでも実際に,体外受精以外の「性交のない妊娠」の方法があることを知って,大げさなバイオテクノロジーを使わなくても,女性だけの国を作ることはできなくはない,ということを感じた。まあ,どうやって精液をシリンジに入れるか,ということを考えると,あまり気持ちのいいものではないが。

 筆者の家庭のこと,娘たちの将来のこと,そして天皇家に起きた大事件のことなどを考え 結婚を再考する - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/10/21 など,女性にとって不都合のないいい方法はないかと考えているのだが,正直,妙案はなかなか浮かばない。瀬戸内寂聴さんの死と女性の性への考え方--結婚は子供を産んで育てる場。世の中に無事送り出したら自分の人生を取り戻すために準備と勉強を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/19 でも,「女性に生まれたことを嘆かないで」と言われているように,女性にとってはまだまだ住みにくい世の中である。

 そういう意味では,「期間限定結婚契約」というのは,自画自賛だが女性を守るためには優れた考え方ではないかと思うのである。男性の法律家は,おそらく思いつきもしないだろう。ここは女性の法律家がきちんと速く法制化を提案してほしい。

 ちなみに筆者も,30年でパートナーを解散してもいいかなと思ったりしている。結婚後2年で最初の子供ができ,そこで会社をやめてもらった。専業主婦として,3人の子供をきちんと育ててきてくれた。少し手が離れたここ数年は,内職のような,しかし多少はやりがいのある請負仕事をし,信頼を受けているようである。子供たちもあと5年でみんな旅立ち終わると思われるので,あとはお互いに自由に暮せばいいかなと思ったりしている。

 その後は,茶飲み友達でもいいし,共同生活者でもいいし,全く無関係になってもいいかなと思う。結婚の第一条件と思っていたセックスとはもうずいぶんご無沙汰していることも理由の1つである。明日はパートナーの母親の一周忌法要だが,筆者は参加するつもりはない。その墓に入るわけでもなく,パートナーが将来,実家の墓に入りたいというのも別に問題ないと思うからである。

 まあ,正直いえば筆者は高学歴,高収入だった。低身長だったので3高ではなかったが,それなりに不自由のない家庭を運営できるはずだった。しかし経済の停滞の中で荒波に自ら飛び込んで,その後,没落の道を歩んで今に至っているところは,筆者の不徳の致すところである。それでも,3人の子供を高校時代に1年間の海外留学を経験させ,3人とも大学に送り込んだ。長男は大学院にも進んだ。海外旅行のような贅沢はさせられなかったが,それなりにいい経験はさせられたと思っている。逆に,世の中のきれいな面しか見せていないので,実社会の暗闇に出会ったときの免疫ができていないことが気になる。

 特に,それぞれいいパートナーに出会えるかどうかは,まったくわからない。筆者が考える良さと,本人が考える良さとは異なるだろう。日本経済がさらに低迷し,世界が混迷の度を深めている現在,そこに地球温暖化問題などのSDGs問題と,テロ国家を含むテロ組織問題,そしてCOVID-19問題など,20年後のことをまったく予想をすることができない。

 正直,自分の時代は,日本経済や技術力が世界一になったという強い自負があったが,2000年以降の日本は,いいことが何もない。今朝2021/12/3に山梨県震源地とする震度5弱地震があった。「いよいよ富士山爆発の兆しが見えた」と一瞬思った。9時ごろには和歌山でも震度5弱地震が起き,こちらは南海トラフ系の大地震の可能性が指摘された。

 専門家がいくらコメントしても,結局は何の予測もできないし,そこで最終的には地震津波,火山の噴火が起きれば,東日本大震災の数倍の被害は出るだろう。

 結局,「○○の現象が起きたので,そのモニタリングを始めます」というだけで,何の解決も,命を守る行動への変化も見られなった。今の規模はなんとかなるが,あと10年後の自然災害は,とんでもない被害をもたらすに違いない。

 その前に,まず何をすべきなのか,考え直してみてほしい。そして,真に女性が個人の意志を貫けるような,法整備がいっそう求められると思う。