jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自衛隊の能力は大丈夫なのか--宮古島ヘリ遭難の調査に時間が掛かり過ぎないか

2023年4月6日、沖縄県宮古島の基地から飛び立った陸上自衛隊のヘリコプターが、離陸後15分でレーダーから機影が消えた。それからもう1週間が経つが、数個の漂流物以外の機体や乗組員10人を発見できていない。

   海上に墜落したと思われ、水深は30~200mぐらいだという。それほど深い海ではないように見えるのだが、何だか、捜索にもたついている気がする。

   今日もゴムボートで海面近くを捜索している様子が映されているのだが、そのレベルで見つかる可能性はほとんどないのではないかと思えるのである。

   海上の様子を見ても、燃料の漏れなどがない。したがって、バラバラになっているよりは、ほぼ原形を保ったまま沈んだことが予想される。

   しかし、魚群探知機などの音波探索で候補に挙がった30ヵ所ほどの突起は、珊瑚や岩だったという。この方法では、もはや限界であると思われる。

   無人の潜水ロボットである水中ドローンの投入が始まっているが、それは最初の段階から並行して投入すべきだったのではないか。さらに小型の潜水艦も投入できないか。

   島を少し離れると、急に水深が深くなる。この深さに沈んだという可能性の方が高いと思われる。

   一方で、飛行経路の把握などもなかなか知らされない。機密事項もあるのだろうが、そろそろ自分たちの能力の限界であることを表明して、アメリカ軍に捜索を依頼するなり、民間の沈没船捜索会社に応援を求めるなりしてはどうだろうか。

   2022年4月25日に北海道知床半島の遊覧船沈没の捜索のことが浮かぶ。ほかに何かいい捜索方法はないのだろうか。

 沈没船の映像化では,フォトグラメトリーで3D映像化する方法が紹介されている。民間人だが,捜索協力を依頼することはできないのだろうか。

 ウクライナ紛争では2023年3月14日,クリミア半島の南の黒海上で,アメリカの大型無人偵察機「MQ9リーパー」がロシア軍の戦闘機と衝突して海に墜落した事件があった。この海域は深さが2000mもあるとされ,捜索は不可能としていたが,ロシアの潜水艦が機体を回収すると発表したため,アメリカ軍も動かざるを得なくなった。結果として,捜索は断念したものと思われるが,アメリカ軍の最高機密の1つだけに,緊張は続いていると思われる。

 今回の海域は,この黒海のケースよりもはるかに捜索は容易と思われるのだが,なんだかモタモタ感が拭えない。しかも,南西諸島への自衛隊配備増強が進められ,石垣島に反撃型ミサイルも配備した矢先の事故である。事故の原因も不明,幹部を含む乗組員10名の行方も機体も不明,捜索は難航を極めている,となれば,逆に中国につけ込まれるスキを作ってしまったようなものではないか。現に,台湾を四方から囲む海域での軍事演習が実施されている。さらに,北朝鮮ICBM弾道ミサイルを2023年4月13日に北海道沖に打ち込んだ。これも実体が分からないままであり,Jアラートによって鉄道が止まるなどの大きな影響が出ている。もはややられっぱなしではないか。自衛隊は本当に大丈夫なのか。

 これではいくら国防費を増やしても,武器の数を増やしても,遂行能力がないのではと思われても仕方がない。半分冗談の提案だったが,全世帯にシェルターを作ってくれる方が,よほど安上がりではないか。核シェルター1個が1000万円だそうだ。2020年の日本の世帯数は4,885万世帯とすると,約500億円で全世帯にシェルターを作ることができる。2023年の防衛予算は,6兆8000億円に比べれば,微々たるものではないだろうか。これで国民の命が守られ,建設業界を活気づけ,そして雇用を生むとすれば,ものすごく合理的な投資だと思う。同時に,空き家を各世帯の指定登録セカンドハウスとすることで,二次的な避難もできる。

 災害時と同様,事故発生から72時間はとっくに経過した。海上に痕跡がないのなら,すでに生存の可能性はゼロと言わざるをえない。高性能な捜索方法に変更し,捜索人員を減らして,本来の仕事である国民を守る業務に戻ってもらわないと,次のアタックに対してまったく初動ができなくなる。また世界の笑われ者になるのではないだろうか。