jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

Webカメラで後頭部を映して自分散髪--合わせ鏡より使いやすいかも(まだアイディアの段階ですが)

筆者は戦後生まれで,現在前期高齢者となっている。髪の毛は,おそらくほぼ全面が白髪となっているのだが,幸いなことにボリュームだけは若者並みにある。管理職や役員になることもなく万年ヒラで,若い上司に責任を任せて,その分,第一線で頑張る道を選んできた。若い人と一緒に臆することなく,また逆にプレッシャーを与えないように,髪を常に黒く染めること20年近くになる。「年相応でいいんじゃない」とか「家で染めると汚れる」とか家族からは言われるが,筆者は白髪は自己主張が強く,相手より上に立つ可能性があると以前から主張している(ロマンスグレーが日本を滅ぼす - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2019/8/21)ので,自らそのルールを壊すつもりは当分はない。まあ,隠居したら止めるかもしれない。

 戦後世代で髪型は自由になったが,筆者は小学生の間は親父による家庭散髪だった。まあ,親父は何でも器用で,何でも自分の主張を曲げない人だったので,従わざるを得なかった。最初はまさに散髪屋さんバリの手動のバリカンで刈り上げていた。梳き(すき)バサミなどという気の利いたハサミが売られていた時代ではなかったので,上半分はいつもボリュームのある状態であり,いわばマッシュルームのような形になる。今で言うと,バナナマン日村勇紀のイメージである。小学校の卒業アルバムも,その形で写っている。ちなみに中学3年間は丸刈りで,ようやく手動から電動のバリカンに代わったが,引き続き親父に刈ってもらっていた。高校に入ってさすがに色気も出たのか,街の散髪屋さんに行くことが許された。

 この経験があるからか,社会人になってからちょっと髪が伸びてバランスが崩れた際に,耳周りの髪を切ろうか,などと考えるようになった。メーカー製の電動バリカンセットを買い,梳きバサミ,梳きカッターなども購入した。しかし,社会人たるもの,トラ刈りで人前に出るわけにも行かず,ずっとお蔵入りになっている。

 子どもが生まれて,小学生になったころに一度,「お父さんに切らせて」と散髪してやったところ,見事なトラ刈りになり,母親には怒られ,子どもは泣きながら散髪屋さんで調整してもらった。ここでまた,お蔵入りになってしまっている。

 引退したら時間も十分あるし,人づきあいも減るだろうから,また自分で髪を切ろうかと思ったりしているのだが,なかなか引退させてもらえないし,引退すると一気に老けてしまうような気がするので,少しでも走り続けていたいと思うこの頃である。(このブログも頭の体操と思って書きなぐっており,読者の皆様には申し訳なく思っています)。

 筆者の「散髪」のイメージは,適切に長さを揃え,その後ボリュームを調整するために梳く,という2段階と思っている。プロのやり方を見ていると,まず自分の手でお客さんの髪を掴んで長さを感じとり,手のひらからはみ出た髪を手際よく切りそろえていくところから始まる。一通り切り終えたあとで,梳きバサミでボリュームを整えながら,段にならないように微妙に調整しているように見える。

 この最初の長さを揃える工程が「ロボット化」できるのではないか,と考えた時期がある。というのもテレビCMで海外の散髪バリカンがなかなかおもしろかったからである。これは,掃除機につなぎ髪を吸い込んだところでシャキッと髪を切るというものだった。切る長さをあらかじめ設定しておけば,それ以上の長さに切ることはない。裾の方に向かって少しずつ切る長さを変えていけば,失敗なく揃えられる,というものだった。

 これはいいアイディアだと思った。切った髪がすぐに掃除機に吸い取られるので散らかることもなく,どこでも使えると思ったからだ。しかし,ほどなく消えてしまったようである。掃除機につなぐことで音がうるさいことが嫌がられたのかもしれない。また,切り残しが出る可能性があり,クレームが出たのかもしれない。

 筆者のイメージしたロボット散髪機も,実はこのアイディアを使っている。ちょうどヘルメットのように頭に髪の長さを調整するギアを被せ,吸引力,あるいは静電気力で髪を立たせてギアの外まで引き出したところで一気に髪を切る,というアイディアである。セット後,吸引してから髪を切るまで30秒で完了,というイメージなのだが,柔らかくて細い髪質と太くて硬い髪質でどう使い分けるのか,というあたりに問題があったかもしれず,いまだに実現はしていない。もっとも,現在のようなおかしな髪型が流行する時代に,画一的な髪型となるこのロボットは向かないとも言える。

 さて余談が長くなったが,普段,襟足が少し伸びた場合には梳きカッターを使うことがある。洗面台でサササッと調整するのだが,利き手である右側はうまくいくが,左側がなかなか難しい。鏡に映る自分の手の動きが,意図した方向と逆の動きをすることが原因の1つだと思う。合わせ鏡で後ろを映した場合はさらに混乱する。この場合は,合わせ鏡が小さく,さらにイメージしにくいことが理由である。

 最近,おもしろい商品のCMを見た。電動バリカンなのだが,その先端にLEDライトとBluetoorhカメラが付いていて,頭の後ろを刈る際にその映像をスマホなどで見ながらカットできるというコンセプトである。これはなかなか今風のソリューションだと思った。

 そこで思いついたのが,単純にWebカメラを合わせ鏡代わりに使う方法である。三脚の上にWebカメラを取り付け,少し長めのケーブルでノートPCとつなぐ。あとはカメラの映像をPCのモニター上に映せばいい。

 何だそれだけか,と言う事なかれ。実はWebカメラを映すソフトには,カメラの左右を反転できる機能を持つものがある。この機能を使えば,自分の意図した向きにバリカンなり梳きカッターを動かすことができるのである。合わせ鏡と違って映像が安定しているし,拡大するのには近づくだけで済む。少し上からのアングル,少し下からのアングルなども,好みに応じてセットすれば済む。

 今流行りのYoutube用のリング状のLEDライトと組み合わせてもいいだろう。下からのアングルでも十分な光が当たり,わかりやすい。

 今のところ,これはまだアイディア段階である。引退するのと,髪がなくなるのとどちらが先になるか気になるところだが,その時に使おうと思っている電動の梳きバリカンはいちおう手元に用意してある。数年後にまたレポートできればと思っている。