jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

カメラに対する思いが変わった--手軽さと意外さ

2022月11月8日の夜、ニュースでは天体ショーが報じられていた。皆既月食天王星の惑星食が同時に見られるのが442年ぶりだという。

   家族はウキウキしていたが、筆者は皆既月食は何度も見てきたので、テレビで見ればいいと思っていた。しかし、あまりにバタバタと出たり入ったりするので、とりあえずベランダに出てみることにした。

   月食などの天体ショーのある日はたいてい雲が掛かってしまうのだが、この日は珍しく雲1つなかった。話の種にと思って、コンパクトデジカメでまず撮影、次にスマホで撮影した。いずれも月の模様が写るほどでもなかった。

   さらに、昔、抽選でもらった小型の双眼鏡を取り出し、車庫のクルマを背にして観察してみた。意外にもこちらは、月の模様もはっきり見えた。ばいりつのが7倍なので、天王星までは見えなかった。

   デジカメが登場するまでは、一眼レフカメラに望遠レンズを付け、三脚にセットして撮影したことを思い出した。何だか、熱の入れ方が違ったな、と思い出した。さらに、実家で子供のころは兄が買ってもらった天体望遠鏡で月をいっぱいに拡大して見たことを思い出した。

   その後、ニュースで天体ショーの知らせがあっても、惑星は点にしか見えないし、月食も日食も原理が分かってしまってからはワクワクしなくなった。地球上のゴダゴダが一向に無くならないからかも知れない。

   筆者以外の家族が持つiPhoneのカメラが実に優秀で、いつも羨ましく思っている。ペットの持つ一瞬の表情もうまく撮れている。筆者のAndroidスマホのカメラでは適当な写真は撮れるが、これぞ、という写真がなかなか撮れない。どうも、このデジタルの簡便さとその結果のほどほどさが、写真に対する熱意の減退の理由かも知れない。いや、ただ歳を取っただけか。

   それでも、コンデジによる深深度撮影やアクションカメラによる超広角撮影など、新しい体験はしている。逆に若者がフィルムカメラに興味を持っているのも、単なる時代の戻りということではないのかも知れない。