jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「今」の自分の情報がない--耳ナビを始めて分かったこと【iPhone情報の追記あり】

イヤーカフ型イヤホンを使い始めて1週間も経たない(イヤーカフ型イヤホンで「歩き」情報収集に乗り出す--何時何分,歩行者ナビ,歩行速度まで確認 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/8/22)のだが,なかなか貴重な体験をしている。それは,「今」の自分の情報を知る方法が意外にないことである。

 音で時間を知る方法は,上記で紹介した「音声秒針時計」アプリを使い続けている。秒針を刻む音を昔の柱時計のような「コチコチ」という音にし,音量を最低にしたことで,ほとんど気にならずに,かつ時間を把握している,という気にさせる。毎秒の音をイヤホンに送っていることで,Bluetooth接続ができていることを確認できる。音楽などだと,万一接続がうまくいっていないときに恥ずかしい思いをするからである。

 時間は把握できたが,今度は「空間」の把握が容易ではないことに気づいた。

 空間といえば,位置と移動速度。普通のナビアプリを使えば簡単,と鷹をくくっていたのだが,これが意外にうまく行かないのである。

 歩行者ナビなら,目的地を設定すればナビをしてくれる。音声でもナビしてくれる。しかし,歩き出す前にアプリでまず目的地を設定するということはまずしない。クルマなら動き始めてからでも設定するのはそれほど難しくないし,マップが目の前に表示されているのでだいたいは自分の頭でナビしてしまう。音声案内や車線情報などもなくてもいいぐらいである。見知らぬ土地なら,動き出す前に行先を必ずセットするだろう。しかし歩行者ナビで普段歩いている道をナビすることもないし,まして目的地をいちいちセットすることもない。

 知りたいのは,今いる場所の名前だ,ということに気づいた。大都市なら交差点に地名が書かれている。それを見つけるよりも,「今,○○付近です」と音声案内があった方が便利だと思ったのである。しかし,歩行者ナビは右へ曲がれ,左へ曲がれ,というだけで,地名だけの読み上げはしてくれない。

 「現在地の住所」というアプリが,今のところ唯一,自分のいる場所の住所を表示し,ボタンを押せば音声で読み上げてくれる。しかし,たとえば1分ごとに自動的に読み上げてくれる,という機能はない。また,現在地が「国名,郵便番号,住所」と全部入りなので,長すぎるのも難点なのである。

 日々,さまざまなナビアプリ,位置共有アプリなどを入れてはチェックして外すことを繰り返している。

 同様に,電車に乗っていて「今どこを走っているか」が分かるアプリがあるといいと思っているのだが,これがなかなか見つからない。「次の発車時刻まであと何分」を表示するアプリは山のようにあるのにである。駅の緯度経度は一覧登録できるから,現地点の緯度経度をGPSで検出できれば,最寄りの駅までの距離は簡単に計算できるし,それを音声読み上げするのも簡単である。

 指定の場所へ近づくと知らせるアプリの最新おすすめ人気ランキング11選 | iPhone・Android対応のスマホアプリ探すなら.Apps (dotapps.jp)。2017年ごろのWeb情報だと,こんなジャンルのアプリが結構あったのだが,このリンクの先のアプリはすべて配信を停止している。google keepにも同じような機能があるというので試してみているのだが,うまく行っていない。

 今の自分を検出しても,それを画面でしか見る方法はない。耳で自然に情報を入手するという手段も限られている。また,障害者の方に役立つアプリというサイトに行ってみたが,きちんと特化したアプリはなかなかないようである。

 歩きながら,今必要な情報は何か,もう一度考え直してみようと思う。

【追記】google keepの場所設定機能により,指定した住所でメッセージが表示された。ただ,設定範囲が半径100mと狭いようで,指定場所の少し手前でアラートを出すというニーズの場合,電車での移動時には「目覚まし」にはならない。

 「Naplarm」というアプリは,指定場所に近づいたときにバイブやアラームを出せる。検出半径も自由に設定できる。複数箇所も指定できる。とりあえず乗り過ごし防止用には役に立つ。ただなぜか,Bluetoothイヤホン側にアラームが届かない。筆者の設定ミスと思われる。

 「Macrodoid」や「IFTTT」などの簡易スクリプト作成アプリを使うことも現在トライ中である。「if」で場所を検出し,「then」で音を再生するという基本的な動作までは確認できている。

 ちなみに,iPhoneだと「リマインダー」という標準アプリで場所によるリマインドの設定ができるということなので,iPhoneユーザーはぜひお試しあれ。