jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

イベントでの性犯罪--イベント主催者側の警備態勢に問題はなかったかどうかも取り上げるべきでは

韓国の女性ディスクジョッキーであるDJ SODAさんが、日本でのパフォーマンス中に観客から胸を触られたという事件があった。この事件を巡り,さまざまなコメントが発せられ,そのコメントに対する反論が続き,各所で炎上状態になっている。

 性被害については,コメントは慎重にすべきであり,ステレオタイプの正論が通らなくなっていることも理解しなければならない。一言でコメントできるSNSやテレビのワイドショーなどは,誤解を生みやすい。特にワイドショーでのコメントは,その発言の一部をさらに抽出されて拡散される危険性もある。筆者も,今回の事件についてコメントすべきかどうか迷ったのだが,別の角度からコメントしたいと思う。

 今回の性犯罪は,イベント中に起きている。イベントでは,パフォーマーは自分をアピールする。それは歌唱力であり,ダンスの振りであり,服装である。観客を惹きつけるための演出である。さまざまな形で観客を盛り上げ,観客も盛り上がる。

 出演者と観客の間で事件が起きる可能性は,いつの時代でも否定できない。したがって,イベント主催者側の責任として柵などのバリケードを設置し,警備員を配置し,距離を置くような対応が取られる。今回のイベントで主催者側はそのような接触防止措置を取っていたのかが問題として取り上げるべきところだと思うのである。

 過去にも,アイドルと客の距離を取らない握手会という場で,アイドルが襲われるという事件もあった。1人ずつ,時間制限を付け,スタッフが近くにいたとしても,事件は起こる。これは日本だけの話ではないと思うが,日本で性犯罪が多く起きていることも事実である。まず,イベント主催者側が責任を追求されるべきところだと思う。

 アイドルだけでなく,政治家などの要人も狙われる。支持者ばかりではなく,反対者も集まるからである。凶弾に倒れた安倍晋三氏,爆発物を投げつけられた岸田文雄首相などの例を言うまでもない。自分の身を守ることも,主催者側が要人を守る手段を講じることも,必要である。

 今回のイベント主催者側に,どこまで出演者を守る手段を講じていたのかも,問題にすべきではないだろうか。

 一般の女性にとっても,屋外は危険地帯である。どんなに自分で気をつけても,防ぎきれないこともあるが,油断があればそこに付け込まれる。特に女性の見た目が犯行を引き起こすきっかけになる。男は全身が「目」。女性にとって家の外は常に危険地帯と認識を - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2021/8/18)と筆者はまとめている。パフォーマーは,自分の出演するイベントの警備態勢についても確認する必要があると考える。イベント主催者を信じ切ってはいけないのではないだろうか。

 通常のコンサートは,ステージと客席の間に空間が設けられる。握手ができるほどパフォーマーに近づける会場設定もある。ときにはパフォーマー自身が観客の中に入って行く演出もある。それはパフォーマーのサービスでもあるが,観客との接触による事故が起きないとも限らない。この辺りの距離感は,出演者もイベント主催者も常に意識しておく必要があるのではないか。

 これは女性だけの問題ではない。一般の男性であっても,自分自身のパフォーマンス,つまり服装や歩き方,荷物の持ち方などに気をつけないと,スキがあれば襲われる。酔っ払ったり,カバンの蓋が開いていたりするスキを作らないことである。

 パフォーマーは,自分をどうアピールするかが仕事である。そのアピールが相手にどう影響するかにも,一定の配慮は必要ではないだろうか。特に,クローズドの個人のコンサートではなく,オープンなイベントでは,どんな観客がいるか分からない。そこも考えるべきではないだろうか。