jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

緩やかな坂が冠水の盲点--ゲリラ豪雨であっと言う間に冠水

2023/9/20 予定どおり第7回目の新型コロナウイルス対応ワクチンの接種にでかけた。予定どおりと書いたが,実は自転車で行く予定をクルマで行くことに変更した。当日の午後,関東地方は大気状態が不安定になるとされており,実際に家を出る際に雲行きが非常に怪しかったからである。

 クリニックへの行きにポツポツと雨が降り始めた。レインコートと自転車でもなんとかなったかな,と思いながら到着すると,一気に本降りになった。接種待ちをし,接種後の15分間の様子見をしている間,クリニックの外は雷雨の大雨になっていた。

 クリニックを出ると,駐車場までの間がすでに水たまりが広がっており,駐車場の中もほぼ全面的に3cmぐらいの水たまりになっていた。

 クルマに乗り込んでホッとし,すぐに帰路についた。普通の道だが雨がところどころ川のように流れていた。途中に急坂があるのだが,ここは逆にほとんど水がなかった。

 ところがその先にある太い幹線道路で冠水が起きていた。幹線道路なので,比較的緩やかなアップダウンで,片側2車線で歩道もあるゆったりとした道である。しかし,小川のある交差点に向かっていったん下ったあと,緩やかな上りになるという地点の一番底のところで深さ20cmほどの冠水が起きていた。

 幅広い舗装道路が,その一帯に降った雨をすべて低い場所まで流し,本来ならそこで小川に流れ込むところが排水能力が間に合わないというケースだった。下水道も満水状態だったようで,マンホールから30cmほどしぶきが上がっていた。

 近くにはこの幹線道路に直交して隣の道に抜ける道があり,そこは電車の下をくぐるアンダーパスになっている。このアンダーパスは冠水の恐れが指摘されているので,近づいたことがなく,今回も冠水していたかどうかについてはわからない。それなりの排水設備は備えられているとは思われる。

 しかしオープンな幹線道路でも冠水の可能性があることを,今回のゲリラ豪雨で改めて知らされた。

 上記の小川は細く,クネクネと曲がっているのだが,大きな川につながっているわけではないので,地域の水を集めて流れる程度で,越水しそうでここ20年間あふれたことがない。近くに巨大な貯水池も作られており,川からの氾濫はないだろうと予想はしているのだが,この貯水池が一度満水状態になって若干溢れたこともある。ハザードマップでもいちおう越水の危険性が指摘されている地域でもある。線状降水帯に見舞われたら,厄介なことになるかもしれないとも思っている。

 人間の移動の便利のために作った舗装道路が,地面に水を染み込ませずに逆に水を集めてしまうことを改めて知った。ただ,普通の土でもこれほどの雨が降った場合は保水力に限界が来て,山崩れの危険性が増す。逆にアメリカのように平坦な土地では排水ができずに街全体が水没する危険があり,さらに竜巻が発生しやすいという危険性もある。コンクリートのように人的に固めた構造物も,時間が経てばヒビが入り,崩壊の危険がある。メンテナンスも非常に難しい。

 地球温暖化で雨が各地で大量に降っている状況はもはや元に戻らない可能性が高い。シェルター的な対策がやはり必要なのかもしれない。