jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

LEDランプの進化を実感中--バッテリー生活1週間目

一般家庭で昼は太陽光で充電し,夜はバッテリーだけで生活--というのは可能か(まだ構想段階) - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2023/12/9)を構想して,とりあえずいろいろ始めてみたので,ご報告したい。

 ベースとなる非常用ポータブル電源は,Anker製で1年半前に購入していた。電源容量は512Wh。価格と容量のバランスで選んだ。もちろんもう少し大きい容量の方がいいのだが,重さ,大きさまで考えるととりあえずこのスペックで,と考えたものである。

 もう1つ,小型の太陽電池パネルが付属したモバイルバッテリーも,実験に加わっている。災害時用にやはり同じころに購入している。電源容量は20000mAh。面倒だがWhに換算すると,5V出力のため,20000×5÷1000=100Whとなる。

   さて、これらのバッテリーでどんな使い方ができるだろうか。まず基本となる照明を試してみた。

    通常の部屋の照明である蛍光灯のシーリングライトを基準に考えてみる。昔の直径30cmの蛍光灯の場合、1本が30Wぐらいである。512Whのポータブルバッテリーだと単純計算で17時間、2本使えば8.4時間である。

    これをLEDのシーリングライトにするとフル照明で30Wぐらいである。少し平均して20Wだとすると、35時間も使える形になる。1日6時間使ったとして6日は使えることになる。

 一方,単純に電球型の蛍光灯ボールやLED電球を使うことも実験してみた。我が家のリビングの天井照明は,冷暖房効果を上げる目的と,ちょっとオシャレな目的のために,シーリングファン付きの多灯照明を使っている。LEDがなかった時代は蛍光灯ボール電球で,通常は6個を点灯し,人が少ないときは3個に切り替えて使っていた。60W型の蛍光灯ボール電球は,1個当たりの消費電力が12Wあり,単純計算で72W使用していたことになる。蛍光灯型のシーリングライトとほぼ同様の消費電力である。

  現在は2代目で,LEDボール電球タイプになった。同じく60W級ランプを6個使用しているが,1個当たりの消費電力は7W。全点灯でも42Wである。これもLED型シーリングライトとほぼ同じ消費電力になる。

 筆者の部屋は狭いので,備え付けのシーリングライトよりもLEDボール電球を1ないし2個で十分なのではないか,という考えから,いわば“ハダカ電球”方式を実験してみることにした。部屋の中央にソケットに付けたボール電球をぶら下げて照明してみたのである。

 1灯ないし2灯が点けられるようにして実験してみたところ,比較的新しい60W級のLEDボール電球が1灯で十分な明るさを持っていることが分かった。消費電力は7Wである。同じ60W級の以前購入していたLEDランプや,より明るい100W級LEDランプも使ってみたのだが,暗く感じたのである。

 そこで分かったのは,以前のLEDランプは主にダウンライト型のスポットライト用に設計されており,配光特性がランプの正面中心で,光の拡散角度が狭いからだということである。

 元々,LEDは点光源だが,配線やチップの冷却のために前面にしか光を出すことができない。ランプのカバーで光を散乱させることで拡散をしようとするが,限度がある。逆に,前面に光を集中することで効率よく明るくできる使い方が,クルマのヘッドライトである。対向車の眩しい光が突然目に入るので,筆者は嫌いだが,確かに明るい。

 現在,実験に使っているLEDボール電球は,どういう工夫をしているのか分からないが,電球の背面にもかなりの光が配光する。したがって,単純にぶら下げていても天井にも光が届き,このことで部屋全体が明るく感じることが分かった。しかも直視しても眩しくなく,部屋全体を明るくする電球の選択としてはOKだった。

 実はほかにも,以前購入していた棒状のLEDバーも実験には使ってみたのだが,配光がやはり前面中心のため,机用のスタンド代わりにしかならなかったのである。ただ,このブログを書くような集中した作業は,机周辺が照らされていれば可能なので,このLEDバーを上記の太陽電池パネル付きモバイルバッテリーにつないで使用している。こちらは,普段は窓際に設置してあり,昼間はそれなりに充電されているのだが,残量がどれだけあるのかがすぐには分からないという使う上での欠点はある。

 さて,ポータブルバッテリーでLEDランプを使う,という使い方によって,このバッテリーの使い勝手は分かってきた。照明だけなら非常用として1部屋で使うには何とかなるが,これにスマホやパソコンの接続,さらに暖房といったいろいろなことをさせると,あっと言う間に残量がなくなってしまう。パソコンの充電に使ってみたが,見る見る残量が減っていくので,途中で止めてしまった。残量を気にしなくて済む商用電源は本当にありがたいと思った。

 そこでやはり,畳1枚程度の大きさの持ち運べる太陽電池パネルを購入することを考えている。ただ,屋根上に設置するパネルと違い,出し入れや配線の取り回しなど,運用面で課題がある。出しっぱなしで大丈夫なのか,風の影響を受けない設置場所はあるのか,天候の変化で取り扱いを変えなければならないのではないか,などなど。アウトドアで遊んでいる横で充電,といった使い方ではないからである。

 コスパもまだ実験に踏み切れない理由の1つである。バッテリーと同じメーカーのパネルは,4万円とやや高めである。一方,1万円台後半の同等のパネルも売られているが,利用者コメントはなかなか厳しい。かと言って,ブランド品だからといってアウトドアではないいろいろな邪魔モノのある家のベランダに設置して,果たして十分な発電性能が出せるのかといえば,これもやってみるまでは分からない。家族に「邪魔だ」と言われるかもしれない。小さい家の悩みでもある。

 とりあえず,次の歳末セール辺りで導入を考えてみるが,バッテリーを設置してある部屋の中まで配線を引き込めるかどうかも検討しなければならないと考えている。何となく,パネルのすぐ近くにバッテリーを置いて直結しているシーンしかなく,10m程度の延長コードの使用が可能なのかどうかも事前に検討しなければならない(というか,延長コードがあるのかどうかの情報がまだ見つかっていない)。