筆者の利き手は右手なのだが,現在,クルマのカーナビや新しく取り付けられるようにしたスマホスタンドは,筆者の左手側にある(ドリンクホルダに固定するタブレットホルダを購入--想定外の使い方だったが,画面が安定するのがポイント - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/12/11)。いずれも,クルマ本体にカッチリと固定できており,操作するときのブレは最小限になっている。
それでも,操作する段階では,左手での操作になる。カーナビは古いタイプなので,行き先を新しく入力するには画面上のキーボードで文字入力しなければならない。これは運転を始めてからではとても無理で,運転前,あるいは出発の前日に入力して登録しておく必要がある。この場合は,結局は右手でタイピングすることになる。
一方,ドリンクホルダに固定したスマホを操作するのは,ほぼ左手になる。単にナビアプリや時計アプリなどを起動するだけの操作でも,左手の指では的確にはタッチできない。タッチ後にずれてしまうことが多く,画面がスライドしたり,アイコンが移動してしまったりする。
左手の小指と親指でスマホを軽くつまむようにして,人差し指で操作すると,比較的安定してタッチできることをようやく理解してきたが,通常の右手操作よりもタッチのスピードがものすごく遅い。その分,画面を見る長さも長くなる。運転中はもちろん触れないし,信号待ちの間でも結構もたついてしまう。
クルマの中でのナビやスマホ操作は,やはり音声認識が重要だと思う。最新のナビ機での音声操作はさらに進んでいるようだし,ここにAIも使われて,より日常的な対話で操作ができるようになりつつある。
クルマを使って,自分の行きたいところに行くためには,自分が主人となって,クルマやナビを主体的に使う仕組みが欠かせないという。機械に使われてはいけないし,機械の機嫌を取らなければならないようなインタフェースは,いずれ改善されなければ付き合っていけない。
筆者の場合は,これ以上の高機能機器の導入は難しいので,今の環境でできるだけ問題なく操作できるよう,たとえばスマホの左手操作の練習とかもしていこうかと思っている。
かつて,右首筋を傷めて,右手が痺れた状態が半年ほど続いたとき,パソコンのマウス操作すらできなかった。それでも少しでも仕事をするために,左手でマウスを使うように訓練した。そのときに箸も左手で使えるように訓練した。今でもすぐに切り替えはできないが,左手の操作はできるのを確認している。
ワープロが登場したとき,それまでの英文タイプで使っていたキーボード配列ではなく,ひらがなキーボードの配列が使えるように訓練した。また個人のワープロは親指シフトという特殊なキーボード配列だったが,これも訓練して非常に高速入力を楽しんでいた。人間,訓練すれば何でもできるんじゃないか,という自信はどこかにある。クルマの場合は事故を起こさないようにしないといけないので,実車状態での訓練はしてはならないと思っており,電車内などで左手操作の実験をしてみようと思っている。