jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「歩きスマホ・ながらスマホ禁止条例」で多くの人は同じ意見だと実感するも,解決策が見えない--やはりARメガネに期待したい

日本各地の自治体が,「歩きスマホ・ながらスマホ禁止条例」を施行していることをニュースで知った。東京の複数の区や,各地の自治体である。キーワードで検索してみると,以下のような記事も前から出ていた。広がる「歩きスマホ禁止条例」自治体が続々採用も「罰則なければ意味ない」の声 ホノルルでは違反で罰金が(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース 2022/12/14。

 どの自治体で施行されているかとか,街の人の感想は,といったことは,筆者の思いともほぼ同じなので,記事を参照していただきたい。

 いよいよ2023年4月から,自転車のヘルメット着用努力が始まる。こちらも罰則はないが,遠目でも判断できるので,交通警察官がクルマの取り締まりの合間に注意したり,駐車違反監視員が業務の合間にできるかもしれない(と思ったのだが,知らない間に駐車違反の監視業務が2006年から民間委託されていた。駐車取り締まりの民間委託、じつは大赤字の県も! それでも辞められない実情 | ドライバーWeb|クルマ好きの“知りたい”がここに (driver-web.jp)。)

 反則金or放置違反金という収入があっても,取り締まりをする人の人件費or契約費という支出がある。収入の方が多くなければ赤字であり,事業としては成り立たない。交通ルールとしての自転車ヘルメットですら,罰則も罰金もないので,注意されても聞き流すだけ,相手が警察でなければ逆ギレによるトラブルも起こりうる。

 同じように,歩きスマホ・ながらスマホでも,結局だれも取り締まったりできず,注意することすらできない。これは,歩きエスカレーターをやめようという埼玉県の条例でも,その後まったく効果がないことでも明らかである 「埼玉人はエスカレーターを歩きません!」キャンペーン - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/10/21。

 不思議なことに,歩きタバコは減っている。鉄道各線や公共の建物などでほぼ全面的に禁煙が進み,飲食店でも禁煙の店が増えた。駅を中心とした半径100mぐらいの中を禁煙にするという取り組みも進められ,歩道にも禁煙シールが貼られたりした。すでにこのシールもほぼ擦り切れて見えなくなっているが,喫煙者そのものも減ってきている様子だし,従来のシガレットから電子タバコに代える動きもかなり進んだように見える。タバコによる煙やニオイに対して周囲の目が厳しくなり,喫煙者もその視線が気になって心理的な対応をせざるを得なくなったからと思われる。

 自転車の無灯火運転は取り締まりの対象だが,これも8割以上が点灯して乗っている。暗くなると勝手に点灯するライトが標準で装備されるようになったことと,LEDの採用でこれまでのダイナモによる発電機と違ってペダルが重くなることがなくなったことも大きいだろう。ただし,点灯して運転していることを意識しないあまり,ライトを上向きにして走っている人がかなり目立つのだが,相手が迷惑していることにまったく気づく様子もない。

 自転車の自動点灯ライトは,おそらく日本の発明だと思われるが,電子タバコアメリカや韓国など海外から入ってきた発明品である。筆者も知り合いのヘビースモーカーにプレゼントしようかと思ったぐらいだが,余計なお世話と思われるのも嫌で静観しているうちに,タバコがどんどん値上げされていくのと相対的にに電子タバコ化が進んでいるように思う。

 これを教訓にすると,歩きスマホ・ながらスマホの禁止に対応したスマホを海外メーカーが提案してくれるのを待つしかないかも,という気になる。しかし,日本のスマホの2/3のシェアを占めるApple社が,ただでさえ売れ行きが鈍っているiPhoneにこうした不便な制限を加えるとは思えない。

 自転車の自動点灯ライトは“スマート”だし,電子タバコも“スマート”である。しかし,最もスマートに進化しているスマホを,禁止条例に合わせてよりスマートにするのは容易ではない。

 対「スマホ歩き」ARメガネの構想 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/12/12。筆者は,スマホの次に期待しているARメガネは,実現すればより“スマート”なガジェットとなりうると考えている。現実の世界にバーチャルな情報を組み合わせることで,人とぶつかることも避けられたりできると考えているのである。筆者の仕事の上でも,将来的にARグラスで情報検索できるような環境が,パソコンやスマホに代わって登場してほしいという思いもあり,実験もしてきた ARメガネで同時文字通訳--まだ実現してませんが,ごく近い将来に実現するだろう - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/12/25。しかし,ARメガネの先陣を切ってきたgoogleがARメガネの開発を中止するというニュースは,実に残念だった ARメガネ「Google Glass」が販売終了。サポートは9月15日まで - PC Watch (impress.co.jp)

 ARメガネで問題となる画面操作や文字入力についても,音声による指示の実験を続けている。Google Voice Accessでクルマの中からLINEメッセージ発信に成功 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/4/10。ただし,この段階ではあまりにも手数が多く,運転に集中できないという危険があった。現時点ではまだ完璧ではないが,スマホ上のAmazon AlexaアプリとIFTTTアプリの連携によってLINEメッセージを一発で指定の人に送る実験を進めており,また報告したいと思っている(ただし,スマホ上でカーナビを動かしていると,同時に使えないという欠点はまだ克服できていない)。

 さらに“エアーキーボード・マウス”という入力方法も有効だと考えている。すでにスマホBluetoothキーボード・マウスを無線でつなげば,画面タッチしなくても操作はできることは実験済みである。これをARメガネで応用すれば,より大きな画面で操作できるので,使えるはずである。歩きながらエアーマウスでカーソルを動かして操作はできるが,文字入力となるとフリック入力などができるのかはまだ検証できていない。

 ただ,ニュースやマップを表示してスクロールするだけなら,ARメガネで現実世界と掛け合わせながらの操作は,可能性はあると思っている。あとは,どれほど格好のいいARグラスが登場するかだが,メガネ本体は表示機能だけで,既存のスマホと接続して使う,という使い方でもいいのではないかとも思っている。電力供給も兼ねて,USB-Cコネクタ経由で細いケーブルでつなげばいいかなと思うのである。