jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

茶髪・金髪は個人のアイデンティティなのか--親になったら,元の自然に戻るべき

物心ついたときに,親が茶髪や金髪だったら,その子供はどんな気持ちになるのだろう。

 世界の人口の8割は,多言語人間だという。自分の周りに複数の言葉を話す人がいることが普通で,母語以外にも理解できる言葉があり,コミュニケーションが取れている。言葉が違う人は,一般に人種や民族が異なる。肌の色,髪の色,容姿が異なる。そういう環境で育てば,いろいろな容姿の人を受け入れられる。

 しかし,日本は単一民族,単一言語の国である。島国なので,他の国,他の民族,他の人種が入りにくい条件があった。それは現在のように交通が発達して人の行き来が自由になっても,9割は日本民族である。

 日本民族の特徴として,黄色人種の肌の色,黒い直毛などの外見の共通点がある。古い世代の筆者にとっては,これが日本人のアイデンティティーだと思ってきた。良くも悪くも,日本人らしい特徴だと思うし,世界の中で「日本人」という主張ができる特徴でもあると思って,自信を持っている。

 しかし,今日の若者は男女を問わず,髪の毛を茶色に染め,極端には金色に染めたりしている。黒髪が重い印象で,化性やアクセサリーなどとバランスが取れないからだということらしい。

 肌の色を変えることまでは現実的には行われない。日焼けサロンや,ヤマンバメークなどで一時期流行ったものの,これは落ち着いている。ただ,美白を目指したピーリングなどが流行り,韓国風の風貌にしている若者もよく見かける。韓国では,外見の印象が就職や結婚などに直結するため,美容術,美容整形術が進歩し,まるで人形のような印象のエステやメークが若い韓流の印象を作っている。日本の若者が追いかけている路線も,この韓流メークにあるように見える。

 その化粧や整形など,本人だけの問題なら別に本人の自由である。しかし,周囲に対しては一定のルールがあるだろうと考える。まして,子供は生まれたときから家族という環境の中で育つ。自分の両親が,髪の色が茶色だったり金色だったりすると,自分と比較してその差に驚くだろう。そして,自分のアイデンティティーを失ってしまう危険性があるように筆者は個人的に考えるのである。

 しかも,その髪色は意図的に決めた色である。自由に変えることができる。こうなっては,子供ももはや理解不能になるのではないか。「ぼくは誰?」状態になってしまう危険性があるように思う。

 子供が生まれたら,元の自然な姿に戻った方がいいと思う。どうにも違和感を覚えてしまうのである。ただしこれは,高齢となった筆者からの一方的な意見である。