jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

おくすり手帳アプリが乱立--マイナポータル経由のリンクの仕組みやワンタイム・パスコード使用などの仕組みがかえって面倒

医者や歯医者に行くときは,たいていは調子が悪いときである。急に具合が悪くなることもある。それでも,出先から自宅までなんとか戻り,いつも行く診療所や歯科医院に電話を掛けて,至急で診てもらえるかどうか確認する。ちょっと無理が効くのが,いつも行く医院のありがたいところである(こういう無理をお願いするから,医者の長時間労働問題が起きるのかもしれないが)。

 とりあえず医者に掛かる場合に,最低限必要なのが健康保険証である。診察券はもちろん必要だが,医院に登録してある情報を確認してもらうことで,券なしで受け付けてもらえることも多い。保険証はクレジットカードサイズになっており,だいたい常に財布に入れてある。しかし,同じクレジットカードサイズでも,すべての医院の診察券を持ち歩いているわけではない。まして,おくすり手帳は手帳サイズなので,常に持ち歩くことはまずない。

健康保険証がマイナンバーカードで代用できるようになった。 筆者は両方持ち歩いているが,最近はなるべくマイナンバーカードを優先するようになった。 以前よりもカードリーダーを置く医院が増えたという印象がある。 筆者がいちばんお世話になっている歯科医院で使えることがきっかけになっている。

さて,診察券は各医院での個別発行でしか仕方がないのだが,不所持でも登録確認は誕生日と電話番号,住所などでできる。 診察券番号を記録していれば,それでも代用はできる。 残りは,おくすり手帳である。

 ところが,「おくすり手帳」というアプリが山のように乱立しているように思う。 EPARK,日本調剤お薬手帳プラス,MyTherapyお薬手帳,CARADAお薬手帳などなど。 昨日たまたま使った薬局で,アンケートの中に「電子お薬手帳を使っているか」という質問があったので,あとで窓口でその薬局のオススメアプリを聞いてみたところ,kakariというアプリを使っているという。 正直,初めて聞いたアプリだった。

 かかりつけ医とその近所の薬局,あるいは自宅に近い薬局ばかり利用するなら,その薬局のアプリを入れればいい。 ところが,おくすり手帳アプリの欠点として「アプリによっては利用できる薬局などが異なる」と,紹介サイトにも書かれている。 上記の2つの薬局で対応するおくすりアプリが異なるだけでも,ストレスがたまる。 また,それぞれ個人登録も診察券の登録も行わなければならない。

 一般薬局として,ウェルシア,スギ薬局クオール薬局がEPARKに対応しているらしい。 筆者は,何となく以前から「EPARKお薬手帳」「EPARK診察券」というアプリを入れていたが,まったく使ったことがなかった。 別の調剤薬局に行ったときに使えなかったからである。

 今回,kakari という新しいアプリに出会ってもう一度このおくすり手帳アプリを考え直してみた。 そうすると,wikipediaに「日本薬剤師会は、電子お薬手帳相互閲覧システム「e薬Link(イークスリンク)」を構築、2016年4月1日に提供開始した」とあった。 そして,日薬eお薬手帳,HeaLis+,harmo(ハルモ),お薬手帳プラス,EPARKお薬手帳,hoppe(ホッペ)お薬手帳が,「e薬Link」に対応しているという。

 また,「マイナポータル連携」機能が提供されているアプリでは,マイナポータルから薬剤情報,健診情報,予防接種情報が取得できる。 ただ,マイナンバーカードを健康保険証の代わりに使ったからといって,必ずしもうまくリンクしているようには見えなかった。

 今回,もう1つ確認したのが,「おくすり手帳を提示すると,自己負担額が10~40円安くなる」ということである。 これは2016年から行われている制度だという。 正直,どの窓口でも聞いたことがない。 なぜ周知しないのだろう。

 皆さんもぜひ,おくすり手帳,あるいはおくすり手帳アプリを提示しましょう。