jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「鉄腕ダッシュ」が面白くなくなってきた件--アポ無し取材にムリとオゴリが見える

「鉄腕ダッシュ」は,筆者が好きな番組の1つである。基本的に刑事モノや推理モノなどのサスペンス系か,ドキュメント系しか視ない。鉄腕ダッシュはドキュメント系に位置づけられるだろう。当初は,TOKIOのメンバーだけでダッシュ村を作って開拓したり,ヘドロだらけの海岸をきれいにしたり,無人島開拓したりと,独自の場を作っていた。農業や漁業の年長者にいろいろと教わりながら,米を育てたり,料理を作ったり,魚の種類を教わったりと,その成長ぶりを見るのが楽しかった。

 その後,TOKIOがいろいろ変遷し,さらに事務所も崩壊し,年長者もいなくなり,メンバーがこれまでの経験を活かして,都会で野菜を作ったりビオトープを作ったり,蜂を育ててハチミツを作ったりと,その成長ぶりをいかんなく発揮し,元事務所の若手グループメンバーを呼び寄せて,新しい番組作りを続けている。

 その中で,ちょっと企画にムリが来ているのを感じる。「0円食堂」は,捨ててしまう食材を使って創作料理を作るという「もったいない」精神が番組を支えてきた。しかし,道の駅で食材を探し,アポ無しで食材を入手し,それで創作料理を作る,というワンパターンになりつつある。そしてできた料理を試食する際,食材を提供してくれた方々の感想を聞く前に自分たちで「うまい!!」と自画自賛してしまう。何となく自己中心に見える。食材を提供してくれた方々は,主に年長者であり,またその食材のプロである。まず,食材をどう活かせたかについての感想を聞くべきではないかと思うのである。

 最近始まった「メシ遺産」も,アポ無しで取材するのだが,地元でしか知られていない料理を探す,というコンセプトから,多くは小さい島が対象になる。ここでも,何となく都会人の視線で地方の珍しい料理を紹介するという企画になる。タメ口なのも気になる。

 旅行カバンにまたがって,足をつかずに移動したり,自転車のペダルをこがずに移動する,という企画も,街中や細い道,地下街など,一般の人の間でロケが行われる。傍若無人な行動が見られるのが,とても気になる。

 1つの理由は,出演を依頼する若手のグループメンバーのお行儀があまり良くないからだろう。甘やかされて育ってきた感じがする。話し方が雑である。

 日本中から食材を集めてラーメンやハンバーガーを作るという企画も,味モノだけに「うまい」「すごい」と言っても視聴者には伝わらない。最高の素材を使っているのだから,美味しいのは当たり前だろう。

 企画によっては,視ない日もあるかなと思うようになっている。新ダッシュ村,ダッシュ島,ダッシュ海岸という独自プラットフォームでの収録はこれからも楽しみにしたいが,上記の企画はパスするかなという気がする。オゴリは禁物だと思うのである。