jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

マイクロバブルで効率消火できないか

火災が頻繁に起きている。火災は初期消火が大事である 火は「消しても消えていない」。AIで効率良い消火活動を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/8/27。1軒の家事に10数台の消防車が駆け付けても,鎮火までに2時間はかかり,結局は全焼になる。類焼を防ぐのがやっとである。

 消火の際の水のかけ方が問題なのではないか,というのが先の問題提起で,最も温度の高いところから順番に水をかけるなど,面として温度を下げる放水パターンをセンサーとAIで構築してはどうかという提案だった。

 最近流行りのキーワードに「マイクロバブル」がある。シャワーヘッドの中にマイクロバブルを作ることで,身体の汚れを効率よく落とせるというものである。節水もできるという。本当にそうなら結構なのだが,シャワーヘッドだけで数万円,というのはいかがなものかと思われる。

 さて,こういう工夫があると,他にも試してみたくなる。火災の消火用にこのマイクロバブルシャワーを使えないかと考えてみた。

 一つは,節水である。同じ時間で少ない量の水を効率よく放水できるのであれば,水を十分に供給できないような環境でも消火時間の余裕ができる。

 一つは,家財道具などへの影響の減少である。一般に消火のための放水の圧力は強く,家財道具や天井,壁などを破壊しまうぐらいの力がかかる。仮にうまく消火できても,家財道具は破壊されて使い物にならなくなる。短時間で消火できて,家財道具への影響も少なければ,被災者にとっては多少なりとも救いになる。

 マイクロバブルの効果として,家財道具などへの濡れ性が向上し,温度をより下げる効果が期待される。また空中に小さい水滴が飛散することで,空気の温度を下げる効果もあると期待される。全体の温度を下げることが,延焼の防止につながるのである。

 そして最後に,マイクロバブルを普通の空気ではなく,窒素や二酸化炭素のマイクロバブルにすることで,火元に到達した際に酸素を遮断し,消火効率を上げられることが期待できることだ。先の濡れ性の向上とともに,家財道具や壁に付着して,熱を下げ,酸素を遮断できる。マイクロバブルの特徴として,液体の中に長い時間浮遊させておけるため,火元まで効率よく届けられる。

 ぜひ消防向けのマイクロバブルヘッドを開発して試してみてほしい。