jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

地球温暖化を本気で止めないとオリンピックは続けられない

地球温暖化は止められるのだろうか。遅い!遅い!(もう遅い?) - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/1/27。東京オリンピック2020の8/6-8/8の3日間,陸上長距離の競歩とマラソンが行われているが,見ていても選手が気の毒になるような猛暑である。女子マラソンは8/7の朝7時スタートの予定が,前日夜に突然,朝6時スタートに変更になった。暑さが半端ではないことを考慮して,突然の変更になったものと考えられる。明日8/8の男子マラソンも,予定では朝7時スタートだが,同様の対応が取られるのではないかと考えられる。

 女子マラソンの場合,8位入賞された一山麻緒選手は暑さに対応するための練習を繰り返して来たという。予定どおりの朝7時スタートだったら,順位が上がった可能性がある,との見方もある。

 しかし,スペシャルドリンクが12ヵ所,共通ドリンクが18ヵ所と,ほぼ1km置きに水分補給や冷水補給が必要なほど,過酷な競技になっている。水分補給というよりも,体温を下げる目的で冷水や氷が提供されているようである。

 熱中症が問題になって以来,運動中の水分,塩分補給が重要であることは常識になっている。以前は,長距離競技中の糖分補給や栄養補給のためのスペシャルドリンクが中心で,身体を冷やすといえば水を含んだスポンジぐらいだった。今や,競歩ではネックタオルは当たり前。選手は氷を帽子の中に入れたり,ユニフォームの胸元に入れたり,異様な感じを受けた。これはもう競技の枠を越えているのではないだろうか。

 2024年のオリンピックの開催地はフランスのパリである。フランスと言えば,日本以上に夏の気温が40℃に軽く到達する。2028年の中国北京も同様である。2032年のオーストラリア・ブリスベンまできて,ようやく南半球での開催になる。

 正直,あと10年で地球温暖化が止まる見込みはほとんどない。2024年大会から,冬の開催に半年間シフトする必要があるのではないか。

 今後のオリンピック開催の指標として,開催地における前年の夏場の平均気温,開催年の1月以降の温度上昇指数を計算して,ある基準を定めてはどうか。2019年から21年の東京の指数が基準になるだろう。前年の夏場の平均気温が30℃を超えるケースでは,開催日を半年間シフトする。こうならないような開催地の再選択もすべきだろう。

 しかし,東京オリンピック2020の1年延期の影響で,全世界のスポーツ選手は厳しい選択を迫られた。能力のピークを合わすことができず,ベストな演技ができなくなった。参加を諦めざるを得なくなった選手もいる。こんなオリンピックをこれからも続けるのか。

 今回の東京オリンピック2020のメダル獲得上位は,中国,アメリカ,日本,イギリス,ロシアである。イギリスは洋上風力の比率を上げているが,その他の国は化石燃料を燃やし,CO2を大量に放出してエネルギーを得ている。各国が本気で地球温暖化に取り組まなければ,スポーツ選手の選手生命も短くしかねない。

 IOCは,これまでに溜め込んだ巨額の資金を地球温暖化阻止のために使うべきだろう。でないと3年後のパリ・オリンピックでは死者が出,10年後のオリンピックは開催そのものが難しくなるだろう。