出勤時に,防刃手袋を着けて電車に乗った 軍手のような防刃手袋を試してみた件 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/11/11。この日は今週ほど寒くなく,手袋をしている人はほとんどなかったが,まあ手袋だな,という程度でそれほど違和感はなかった。
筆者も冬場は普通の手袋を愛用している。基本的には寒がりである。寒がりのくせによくスキーに行くね,とかつては冷やかされていた。確かに寒さは苦手だが,十分な防寒対策をすれば耐えられる。自分が熱源なので,そのエネルギーを無駄にしないことと運動や食事で十分なエネルギーを発散させれば温度はキープできる。北極圏のシロクマと同じである。逆に暑さの場合は,熱を効率的に発散しなければならないが,最終的にはエアコンのお世話になるしかない。エネルギーの無用な消費をしてしまっている。
冬場でも,電車の中は妙に暖かい。いや暑いぐらいである。都会の通勤時間帯は,すでに満員すし詰め状態にほぼ戻っている。表の寒気に耐えられるような服装で出かけて来ているのに,そのまま暖房のある電車内にすし詰めになるのだから,暑いに決まっている。満員なのでコートを脱ぐわけにもいかない。着いたころには汗をかいている。これでまた寒風の中を歩かされるので風邪を引く。電鉄会社にはこれまでも何度か意見をしているが,一向に改善されない。逆に「蒸し暑くなってきたので冷房を使用します」というアナウンスがある場合がある。汗をかいている上に頭の上から今度は冷房の冷気が吹き下ろされる。昔は,乗客が扇風機のスイッチを車内でON/OFFできて調整可能だった。今は正直言えば着くまでのガマン大会である。
ということで,筆者は電車に乗る前に手袋は外すのがこれまでの習慣だった。かつてのPC操作やガラケーの操作,そして現在のスマホの操作においても,手袋は外した方が操作しやすいと思っている。現在は,手袋をしたままでもスマホが操作できるように,導電性ゴムを付けた手袋も多く売られているが,筆者としては手袋をしたままの操作では落下の可能性もあるため,手袋は外すのがこれまでの習慣だった。
一方,防刃手袋の目的は,いざという場合に凶器から身を(ある程度)守ることなので,特に危険性のある歩道や電車内では着用していることが前提となる。たまたま購入した軍手型の防刃手袋は,危険作業用ということもあり,通気性,発汗性が確保されている。ということは,表を歩いているときはそれほど暖かくないのだが,電車内では着用していても蒸れることがなかった。いい買い物だったと思っている。
ただ,グレーでやや青みを帯びた色合いなので,一般のコートやスーツの色からするとやや白っぽい印象がある。ツルッとした印象は,ちょっと宇宙服っぽいかな,と思ったりしていたが,もっと考えると「ゾンビ」っぽい印象もあった。
もし,多くの人がこの軍手型防刃手袋をして乗車していたら,ゾンビが出てくる映画のような結構な迫力があるかもしれないと想像していた。乗客がみんなゾンビに見えれば,犯罪抑止力にもなるのではないか,と思えたのである。
防刃チョッキは,警察や警備員が着用しているが,防刃手袋までは着用していないような気がする。刑事ドラマを見ていても,犯人に立ち向かう刑事は素手である。まずは警棒,最終的には銃を使うためには素手の方がいいが,犯人を取り押さえる際によくケガをする場面が見られる。「防刃手袋をしていたら犯人が暴れていても取り押さえられるのではないか」と思ったりする。全員が防刃手袋をはめてゾンビのようにジワジワと接近することで,犯人の戦意をなくすような効果が期待できないか,と思ったりしたのである。銃や警棒,防護盾では相手をますます興奮させてしまう。
正直,日本は世界一安全な国だった。今でも世界一安全だと思うが,かつて日本では起こらなかったような荒っぽい手口の犯罪が増えている。銃の裏取り引きのネットワークもあるようだ。薬物による人格破壊も進み,これを原因とする犯罪も起きている。みんなの防犯抑止の気持ちを表すために「みんなで防刃手袋」という運動もあっていいかもしれない。まず公共交通機関の職員やビルなどの警備員が率先して着用を進め,抑止力を見せることで犯罪の発生を未然に防げないか,と思ったのである。何だかこんな提案をしなければならない日本が情けなくなる筆者である。