jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スマホがデイパックビジネスマンの増殖を加速

筆者が通勤にデイパックを使い始めたのは、2005年のクールビズ開始のころだった。それまでは、ネクタイ着用が当たり前で、スーツとデイパックはいかにも合わなかった。

 クールビズ開始でジャケットに綿パンスタイルにした。夏場はワイシャツと綿パンなので、デイパックとの組み合わせはあまり違和感はなかった。冬場に入り、ジャケットとデイパックの組み合わせは多少抵抗はあったが、濃い紫色の海外ブランドのデイパックだったので、自分なりに納得していた。ジャケットも、単にスーツからネクタイを外したものではなく、綿パンに合った色とデザインのジャケットを選んでいた。

 その後、基本的にずっとカジュアル通勤だった。普通のビジネスマンがノーネクタイでスーツで歩いているのを見て、中途半端に思っていた。そこに登場したのが、スーツでデイパックというスタイルである。

 筆者は、中学生以来ずっと肩掛けバッグを使っていた。左肩に肩ヒモを掛ける習慣がついてしまい、結果として左肩が上がってしまう姿勢になってしまった。記念写真を撮ると、必ず右に首が傾く。

 したがって、デイパックで通勤できるようになって、左右のバランスが取れ、結果としてストレッチで身体の歪みをなくそうという意識につながった。

 カジュアル服でのデイパックは問題ないが、スーツでデイパックというのは、正直言って格好が良いとは言えない。バッグの種類や形状にもよる。一番問題なのは、このデイパック蔓延でお腹側にリュックを背負うという奇妙なスタイルが定着したことだ。満員電車の中では背中に背負ってもお腹に背負っても、邪魔なことにほとんど代わりはないことにまったく無頓着である。

 スーツにデイパックが蔓延したもう一つの理由が、スマホの普及である。ガラケーの時代は片手で操作できていたが、スマホは片手で支え、もう片手で操作する必要がある。

 両手が使えるデイパックは、したがって歩きスマホを助長しているとも言える。

  今の人は、スマホのディスプレイの中に頭から突っ込んでいるように見える。スマホの画面で行動を指示されて、ゾンピのように無意識状態でさまよう。大人がこれでは、子どもたちのお手本にならない。早く次のインタフェースが登場してもらいたい。