「自民党総裁→総理大臣→日本の代表」という構図を変えなければ,日本は生き残れない--世界の中の日本という視点は,海外を体験しないと得られない - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/30 の段階では,筆者は次期首相は外務大臣経験者である岸田文雄氏か河野太郎氏だと思っていた。その後,岸田氏が首相に就任。外交への期待をしていた。
しかし,新型コロナウイルスのオミクロン変異株を水際で阻止するという英断をしたところは評価できたが,その後のワクチン外交もロシア外交も,残念ながらまったく功を奏していない。特にプーチン集団によるウクライナ侵攻の後,直接的な発言がまったくない。プーチン大統領と電話階段したのも,侵攻直前の2022/2/17だった 令和4年2月17日 プーチン・ロシア大統領との電話会談についての会見 | 令和4年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)。懸念を表明したが,何の効果もなかった。
その後,プーチン大統領との直接の交渉はできていない。ロシアとは北方領土をめぐての平和交渉という問題があったが,これをウヤムヤにされたくないために,強く出ることができなかった。しかし,平和交渉はプーチン大統領から一方的に交渉破棄された。これでもう,日本とプーチン大統領との交渉の切り札はなくなった。
ここはもう,だれでもいいからプーチン大統領と個人的な信頼関係のある政治家が直接会談をすべきだろう。安倍晋三氏がまず第一候補であり,森喜朗氏も出てきてもいいはずである。逆にこれほど出たがりの2人がなぜ,プーチン大統領との話し合いをしないのかが不思議なぐらいである。
日本の外交力は,結局はアメリカの傘の下にあるからできるということが明らかになっている。アメリカの意向,G7の意向,欧州各国の意向,NATOの意向などを忖度せずにでも,交渉すべきではないのか。
一方,ロシアと同じ思考傾向のある日本共産党は,なぜ立ち上がらないのか。志位和夫党首も小池晃議員も,今回は何も発言しないのはなぜか。
柔道を通じて交流のある日本オリンピック委員会JOCの山下泰裕氏も,何も動かないのはなぜだろうか。