jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

街中から時計が消えた--ディスプレイの片隅に表示してほしい【追加情報】

腕時計をしなくなって10年以上になる。中学入学の時に叔母にプレゼントされた金属ベルトのアナログ時計に始まり、社会人になってからはデジタルの腕時計をいくつも乗り換えた。海外出張を指示された時には、世界2ヵ所の時刻を表示できる世界時計が役立った。その後も、ジョギングサポートや高度計付きなど、いろいろなデジタル腕時計を使った。

   デジタルウオッチの多くは、ウレタンベルトで、汗をかくとベタベタするのが少し嫌だった。その後、金属ベルトのアナログウオッチも使ったが、今度はその重さとガチャガチャするのが気になった。

   携帯電話を持ち始めたが、携帯電話の時計表示を見ることはまずなかった。いちいち取り出すのが面倒だったからである。しかし、腕時計をしなくなって、ガラケーで時計を別枠で表示できる機種に換えた。

   ところが、このガラケーの2画面表示に慣れると、スマホに不満が出てくる。時刻を見たいだけなのにいちいち取り出して電源を入れ、パスワードを入れる作業が加わったからである。

   スマホカバーがだいぶくたびれてきたころ、思い切ってスマホカバーに古いデジタルウオッチを貼り付けてみた。2ミリほどカバーから出っ張るが、スマホを取り出すだけですぐに時刻を知ることができ、快適だった。その後、もっと薄い時計モジュールを探したが、残念ながらまだ出会っていない。

   かつて世の中に存在したカード電卓もいまやなくなっている。たまたま手元に残っているが、これも厚さが2ミリある。カシオ計算機が開発した厚さ0.9ミリのカード電卓もあるが、残念ながら動作しなかった。

   ということで、現在は腕時計なし、スマホわざわざ取り出しという態勢に甘んじている。テレワーク中心だったので何の問題もなかったのである。

   ところが、通常勤務が始まると、やはり時刻が気になる。しかし、辺りを見回しても、どこにも時計表示がないのに気づいた。

   かつて、駅のホームには大きなアナログ時計があった。列車の発車時刻を口ずさみながらホームに掛け上がって、大きな時計を見て、「間に合った」と胸を撫で下ろし、席を確保してから、残り時間を見計らって駅弁を買いにまたホームに出る、などをしたという記憶が蘇る。今はそんな風情もない。

   せめて、発車時刻表示盤にも現在時刻表示をしてもらえないものだろうか。また、電車の行き先表示ディスプレイに時刻表示をしてもらえないだろうか。

   便利になりすぎて、ちょっとした思いやりがなくなっているのではないかと思うのは、筆者が年寄りになったという証拠なのだろうか。

【追加情報】東急電鉄系の車両の行く先表示のところには,時計表示があった。実は他にもあるのかもしれない。JR系は今のところ時計表示を発見できていない。