jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

行儀の悪いソフトに悩まされるこのごろ

最近のソフト,アプリの行儀の悪さには閉口している。
 パソコンソフトの場合,WindowsでもMacでも,基本的な実装のルールがあったと思われる。ウインドウの中のどこにコマンドボタンを配置するかなどは,みんな約束を守っていた。したがって,操作を迷うことはほとんどなかった。
 Androidスマホを使い始めて,アプリのコマンドボタンの配置や記号がバラバラなのに悩まされた。いったい何を意味しているのか,意味不明なマークが使われており,それがアプリによってもバラバラだった。
 特に困ったのが「設定」で変更した後の処理である。PC用のソフトであれば,常に変更後は「保存」ないし「キャンセル」のボタンがあり,自分の意志を反映させることができた。ところが,スマホアプリは,「保存」ボタンがあるのは稀で,ほとんどは元の画面に戻ると設定が変わっているようになった。これでは,変更したのか,キャンセルして元の画面に戻ったのか不明で,不安になった。
 実際,左矢印のボタンを押したら,単に元画面に戻っただけで設定変更されていないことも多かった。どうやら,情報を入れたあと,「Return」キーを押すことで変更完了になる,というインタフェースだったようだ。
 この“悪い仕様”が,PCのソフトにも進出してきている。特にクラウド系のソフトでは,設定画面を消すと設定完了になる,というインタフェースが当たり前になってきている。必死になって「保存」ボタンを探している筆者がバカに見えてくる。
 かと思えば,ウインドウを閉じる際に「変更を保存しますか?」と聞いてこないソフトも出てきた。この場合は,「保存」ボタンを押していないので,変更がキャンセルされてしまうのだが,そこに対する配慮がなくなってしまっている。
 かつて,WindowsMacでボタンの位置がほぼ左右上下が逆で,とまどったものである。ただ,それぞれの環境では常に同じなので,慣れの問題だと思っていた。Chrome OSは,Windowsにずいぶんと寄せていて,使い方にそれほど迷うこともなかった。日本語入力の切り替えキーも,最新版では同じ「半角/全角」キーで操作できるようになった。
 アイコンのデザインも,Macでは使える色や画素数をきちんと決めてあったので,デスクトップに並んでも美しかったが,Windowsでは色使いの制限を外したのでデスクトップが汚くなった。Androidにおいては,もはや歯止めがまったくない状態である。
 ウインドウにタイトル行がなくなり,またメニュー表示もなくなった。なんでも感覚で操作できる若い人と違って,文字メニューがないと年寄りは混乱してしまうのである。

 だれでもプログラムを作成できる時代だからこそ,「こうした方が美しいよ」と音頭を取ってくれる若者が現れてほしいものである。