jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

ついに生成AIがクルマに載る日が--これが正しい使い方では

フォルクスワーゲンは「なぜ生成AIであるChatGPTを車両に実装したのか?」を開発責任者ハインリッヒ氏に聞いてみた (msn.com)(2024/1/19)。クルマの中では,カーナビの操作や電話のやり取り,メールの送受信など,さまざまな操作を音声でやり取りすべきである。スマホの操作などもってのほかだし,スマホなどの画面を見ることも,本質的にはすべきではない。

 しかし,現在の音声認識技術で操作できることは限られている。カーナビソフトで行き先を入力する操作をカーナビとのやり取りで操作できる。電話が掛かってきたら,ハンズフリー設定にしておけば無条件で接続するようにできる。

 ところがメールのやり取りは複雑である。着信を読み上げさせるように音声指示することはできる。しかし,特定の相手に複雑な内容のメールを書き込んで発信するのは,なかなか大変である。

 検索する場合も,検索ワードを音声認識させることはできるが,それを確認し,検索ボタンを押すという操作まではなかなか手数も多く,画面を確認しながら行う必要があり,運転中の操作としては問題がある。

 ここに生成AIを持ち込むのは正しいと思う。まるでパッセンジャーシートに乗っている人に操作をお願いして,これを正しく理解して,正しく操作してくれる。AIはこういう使い方をすべきなのである。

 そのうち,ドライバーの運転パターンを読み,自分の位置をGPSで測定し,正面の信号や後続車などの情報を見ながら,安全な運転かどうかを判断し,危険運転であればそれを警告し,さらに1秒後には安全操作をする,といった進化ができるようになるだろう。メーカーが設定したデータではなく,ドライバーの日々の運転パターンから学習するのである。

 文章や画像,動画などを生成するAIは,はっきり言えばニセモノの作り物の情報をまとめるだけである。その知識データが正しいかどうかを判断するのは人間である。そこに恣意が含まれれば悪用されかねない。しかし,クルマ搭載AIは100%,運転者や同乗者,そして歩行者や対向車など,すべての被害を限りなくゼロにするために必要だと考える。

 ただし,今の最新モデルのように,単に手放し運転ができるとか,無意識にアクセルを踏んでも急加速しないとか,さらに暗くなれば照明を点灯し,対向車がくればレベルを下げるといった,おせっかいレベルの自動化は,かえって危険であると述べたい。実際,オートマ車よりもマニュアル車の方が発進事故などが少ないという統計もある。人が最大限注意を払うことを前提とした上での自動化でなければ,トラブル時の対応がおかしくなるのは目に見えている。