jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

駅弁は家で温めて食べるに限る(個人的感想です)

新型コロナウイルスのせいでもあり,ほぼ10年ぶりに新幹線で大阪まで往復した。N700系A型の新幹線は2012年の登場とのことだが,2023年現在はほぼ全編成がN700Aとなっていた。さらに工夫したというN700Sに乗れればと思っていたが,今回は当たらなかった。筆者は0系新幹線から知っているが,300系以降,シートが格段に改善されたと思っている。

 今回の行き来は個人的なものだが,行きはオフィスに持っていっている弁当箱で昼食を持参した。楽しい旅行なら駅弁を買うのも楽しみの1つなのだが,今回はそのような気分にならなかったからである。すべきことを終え,大阪で立ち寄ることもなく,また大阪みやげを買うこともなく,最短の滞在時間で帰りの列車に乗った。

 ちょうど,自宅に帰り着くのが19時ごろの予定だったので,東京駅で駅弁を買って帰ることにした。数日前に東京駅の駅弁の人気ランキングの番組を見てしまったからだろう。あまりにもいろいろな駅弁が売られているのでビックリしたからである。

 これまでも,仕事で新幹線を使うときは駅弁を買っていた。しかし,新幹線車内での食事は,周囲の目もあり,何となくせわしく片付けるしかなかった。以前から結構美味しそうな駅弁も売られていたが,多少なりとも揺れる車内でゆっくり楽しむことができないため,結局は定番の幕の内弁当あたりを買っていた。トンカツやチキンライス,牛めしなどを買うこともあったが,冷めた弁当は結局あまり美味しいとは思わなかった。

 駅弁を買って自宅で食べることにも多少の罪悪感はあった。駅弁なんだから列車で食べるのが当たり前という思いがどこかにあるし,家では調理した方がいいという思いもある。

 人数分の駅弁を買い,さらにちょっとつまめるような押し寿司とシュウマイを買って帰宅した。結構な重さと結構な支払い額になった。家でテーブルの上に並べると,家族が盛り上がった。これが美味しそう,自分はこれ,などと話も弾んだ。たまにはいいものだなと思ったのである。

 さらに,自宅だと電子レンジで簡単に加熱ができる。押し寿司もやはり少し温めると美味しい。最近の駅弁には,蒸気加熱できるものも出ており,これなら列車の中でも温かい駅弁が食べられるのだが,まだ主流にはなっていない。

 かつて,駅弁といえば幕の内弁当が普通で,あとは地方にでかけたときに名産弁当が食べられるというものだったが,東京駅には実に全国各地の名産弁当が集まっていた。東京地元としては深川めし弁当ぐらいだろうか。あとは,北海道から九州まで,名産弁当が並んでいた。

 温かい弁当といえば,かつては新幹線の車内販売のウナギ弁当が唯一ではなかったろうか。筆者にとっては超贅沢品であり,一度食べた記憶があるぐらいである。やはり人気で,あっという間に売り切れていたような記憶がある。

 ということで,温かい駅弁をゆっくり楽しく食べるなら,家に持ち帰るのが一番だ,というのが,今回の感想である。そして東京駅は,毎日が「全国駅弁大会」状態である。コンビニ弁当もどんどん進化しているが,ラップにくるまれただけで何となく残念な気分になる。ちょっと弁当を楽しむには,駅弁はなかなかいいと思った。

 ただし,味付けが少し強めであり,制限のある人は気を付けた方がいいかもしれない。また,コンビニ弁当の倍ぐらいのゴミが出るので,これも覚悟しておく必要がある。ちなみに筆者は,鹿児島の「黒豚とんかつ弁当」を美味しくいただいた。カツ以外に幕の内弁当のようなサイドディッシュも付いていて,楽しかった。