jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

37年ぶりにスキーに行ってきた件--個人的なメモなのでスルーしてください

両脚復活宣言--不定愁訴が消滅 - jeyseni's diary (hatenablog.com)(2023/5/29)と報告してから半年。実は「ほぼ消滅」で,ときどきはムズムズするような感覚が出ては消えを繰り返している。ただし,ストレッチや凝りほぐしなしですぐに寝つけるようになったし,歩くときに足首をくじく不安もなくなっている。

 年齢も年齢だし,これ以上高齢になったら身体そのものが動かなくなるかもしれないという思いもあった。息子が独立し,自分のクルマを持つようになり,「スキーに一緒に行くかい」と持ちかけてみたら,その気になってくれた。

 この年末年始の休みを利用するつもりだったが,息子はさっさと海外旅行に行ってしまったので,調整を兼ねて人工スキー場に1人で行くことにした。

 大学生のときにスキーの楽しみを覚え,それから学生時代は大学のスキーツアー,社会人になってからは,夜行列車を使って週末に日帰りスキー,新幹線ができてからは本当の日帰りスキーを楽しんできた。12月の第1週から人工スキー場で調整をし,週末,連休,年末年始,春休み,そして最後はゴールデンウイークまで使って,各地のスキー場を楽しんだ。しかし30歳でギックリ腰を患って以来,スポーツとは一切縁がなくなっていた。

 行くと決めた以上,ウエアや道具が必要になる。スキー板はすでに手放していたが,ウエアとスキー靴はしまい込んでいた。ちなみにウエアは,上着は着られるのだが,パンツはお腹のサイズがまったく合わなくなって,すでに処分していた。

 スキー靴は当時,相当いいものを選んだのだが,プラスチックは硬く劣化し,中敷きのクッションも硬化してしまっていた。処分せざるをえない状態だった。

 スキー場でのスキー板とスキー靴のレンタルは昔からあったが,バブルの頃にはスキーウエアまでレンタルできるようになった。「仕事帰りに手ぶらでスキーに行く」ことができるようになった。ずいぶん贅沢だなと思ったものである。個人的には,自分のスキー板の調子をチェックし,担いで列車に乗って,スキー場に着いたらすぐに滑り始める,というルーチンが,楽しさを引き出してくれると思っていたからである。

 今回も,人工スキー場で何でもレンタルできることを知った。板と靴は仕方がないとして,ウエアの上着はまだ使えるのでパンツだけ調達できないかと考えた。

 21世紀は便利になったものである。古着ショップが街中に普通にできた。ショップ側もきちんとした商品にリフォームしている。特に最近の若い人たちは,古着でも気に入ったものがあれば抵抗がないようである。

 かつては,市の広報誌で不用品の「譲ります・探しています」コーナーがあったが,現在はオンラインの「不用品譲ります」サイトがある。取りに来てくれれば,タダで譲ります,というサイトである。自分で値付けして販売するフリーマーケットもある。さらに中古品のオークションサイトもある。

 今回も,サイトを順に探して行き,たまたま適当なパンツをフリマサイトで見つけた。休みにも関わらず,翌日発送していただけた。届いたパンツは,サイズもちょうどだった。ネットの写真で見るのと少し色合いは違ったが,許容範囲だった。

 37年ぶりのスキーは,楽しかった。昔はどんな斜面でも大胆に挑戦し,転ぶこともそれほど怖くはなかった。レンタルの板と靴は,調子を掴むのに初心者コースでの数回の試滑走が必要だったが,そのうち慣れた。途中から中級コースも滑走した。以前ほど切れの良い滑りはできないことが分かったが,2時間滑って転ぶことは一度もなかった。

 実はこの人工スキー場には,以前1回来ている。コースも変わっていないようである。考えてみると40年前ということになる。しかし,滑っている人の半分はスノーボーダーだった。ウエアの感じも変わっていた。長い年月の間に環境は変わってきたようである。

 地球温暖化で,スキー場の雪の状態も悪くなって来ているという。息子とあと1回一緒に滑ることができれば,今シーズンを最後にしてもいいかなとも思う。何しろ,当時でもスキーでの事故率はラグビーに次いで高いと言われていた。今は,ひょっとしたらスノーボードの方が危険かもしれない。頭,特に後頭部を雪面にぶつける可能性が高いからである。ヘルメットの着用が推奨されている。筆者はスノーボードをするつもりはない。

 しかし,考えてみるとスキーとはずいぶん贅沢なスポーツである。道具もウエアも,施設も宿泊施設も豪華である。筆者の若い頃は,ゲームやスマホに煩わされることなく,いい時代を過ごさせてもらったと思う。現在,スノボ,スケートボード,サーフィンなどの新しいスポーツが増えており,オリンピックにも新しい競技が追加されてきた。若い人に合ったリアルなスポーツで楽しむ機会が増えている。バーチャルよりもリアル。やはり身体を動かすスポーツの方が健全だなと,思った今回の久しぶりのスキー体験である。