jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

首元より足元--職員はまともには否定できない

小池百合子東京都知事が,久しぶりのキャッチフレーズを発した。「ウォームビズ」。小池氏が環境庁長官時代に始めた「クールビズ」の冬版という訳か,都庁で勤務中にタートルネック着用を推奨したというものである。

 そもそもクールビズは,スーツにネクタイというステレオタイプを脱し,男性のノーネクタイ,上着なし,というスタイルはかなり定着した。しかし,カジュアルウエアまで踏み込めていない人も多く,中途半端にだらしない,ただ上着を脱いだだけのスタイルが横行している。必ずしも成功したとは言えないのではないかと思っている。筆者は,似合うかどうかは別として,一気にチノパンにジャケット,スニーカーというスタイルに変更したが,周囲では昔のままの濃紺や黒系のスーツパンツと革靴というスタイルが多い。

 一方,今回のウォームビズタートルネック着用という変なステレオタイプを押し付けているように見える。いろいろな人がコメントしているように,そおそもオフィスが寒ければ上着を着るし,膝に毛布をかけるなどの対策は個人的にされているだろう。そこに,なぜかタートルネックというキーワードを持ち込んだのは,かつて「スーツにネクタイ」というステレオタイプになってはいないか。

 都庁の出勤はカジュアルスタイルではなかったということなのだろうか。なんだかがっかりした,というのが本音である。カジュアルウエアなら,タートルネックだろうが,ネックウォーマーだろうが,マフラーだろうが,自分で調整をしていただろう。

 それよりも筆者が気になるのは,足元の寒さである。筆者は引き続き,強制換気,強制換流によるウイルス濃度下げが効果があると思っており,自宅の自室の窓はずっと開放中である。オフィスでも強制排気によって,細い隙間からのすきま風は入るのを防ぐのは難しい。その冷たい空気は,主に足元に流れてくる。強制換流によって,部屋の上部に集まる温かい空気を足元にまで回すことができることもメリットと考えている。

 男性職員はスラックスが普通なので足元は比較的温かいが,女性職員は相変わらずスカート姿も多いのではないか。ここはスラックス着用も勧めていいのではないか。

 さらに言えば,テレワークやオフィスのデスクの個別仕切りの延長として,席の背後にも壁を立てるボックス型の仕切りも販売されている。これを都庁にも導入すれば,すきま風による寒さを防ぐことができる。

 電車通勤にタートルネック着用は,正直言えば酷である。そろそろまた満員電車が戻ってきているところに,窓開けが減り,そしてなぜか電車の暖房だけはガンガンかかる。外の寒さを凌ぐための分厚いコートやマフラーをしたまま電車に乗り込むと,あっと言う間に汗ばんでしまい,これがまた風邪ひきの原因にもなる。

 オフィスの適正な暖房とともに,公共交通機関へのほどほどな暖房使用を呼びかける必要があるのではないか。都庁職員だけでなく,都営地下鉄に呼びかけを広め,その声が東京メトロにも広がり,さらにJRや周辺から乗り入れる民鉄にも広がることを望んでいる。