歳を取ると、音が聞こえにくくなる。近ごろは、蚊の羽音が聞こえず、知らない間に部屋で数ヵ所も刺されていることがある。
そのくせ、周囲の音、特にアナウンスの声がうるさく感じるようになった。
とはいえ、駅の入線案内や電車の中の車内放送などをもっと減らせとかやめろという投稿は何度もしている。昔からそう感じていたのだろう。
2022年10月末に向けて,新型コロナウイルスの感染確認者が、また4万人を超えた。ここ1週間は連続して前週を上回っている。筆者は、日々の増減で一喜一憂する訳ではないが、少なくともまだ流行が無くなっていないと思う。
岸田首相の屋外マスク不要宣言にも関わらず、8割の人はマスクを着用している。それでも拡大は続きそうである。
第7波後に通常通勤に戻しているが、どの段階でもまったく変化がないのが、車内放送の内容である。「新型コロナウイルス感染拡大防止のため、マスク着用と窓開け、会話は控え目に」という同じアナウンスが日々続けられている。会社の方針なのだろうが、もっと生きた情報を提供できないものか。
例えば、「昨日の感染確認者は〇〇人と増える傾向にありますので、マスク着用の徹底とともに、咳やくしゃみの際はマスクを手で押さえて飛沫拡散をできるだけ押さえていただきますようにお願い致します」とか。
棒読みであれば,録音した音声を再生するだけで十分である。
現在,車内ディスプレイの設置割合は9割を超えるぐらいになっているように思える。全車両乗っ取り型の広告宣伝も,エンタメ系で行われている。これらの広告も,繰り返し繰り返し流されると逆に反発を覚える。10分ぐらいで1サイクルするぐらいの頻度だろうか。たしかに1駅しか乗らない人もいるから,広告効果を上げるには繰り返す必要があるのかもしれないが,あまりにも目ざわりに感じる。
ここに,自社の案内と,行き先アナウンス情報,ウイルス防止情報を適宜混ぜれば,車内放送はやはり不要になるのではないのだろうか。
車内アナウンスは,車掌の仕事だが,かつては,車内で切符を販売したり,切符をチェックしたりする仕事もしていた。それが今はなくなっている。ドアの開け閉めは,駅員との共同作業だが,これもワンマンカーで運転手が操作すればいいことでもある。どうもそういった仕事が減った分,車内放送を流す,という仕事の比率が高まっているように思える。ワンマンカーで音声再生,というので十分な気がする。
これにやはり,ホームドアの設置をさらに進めることで,安全確保を進めることができると考える。