jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「手作り」「無差別」--政治家を狙った犯行で見られる若者の心の闇

2023/4/16 和歌山県地方議会議員選挙の応援に来た岸田文雄首相が,爆発物を投げつけられるという襲撃に遭った。2022/7/8に凶弾に倒れた安倍晋三元首相の事件から,まだ1年も経たないうちに,再び起こった政治家を狙った犯行に,またいろいろと考えざるを得なくなってしまった 「プーチン氏が喪に服してホコを納める」というシナリオに期待--凶弾に倒れた安倍晋三氏の最後の功績として・・ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/7/9。

 世界中の政治家は,常に凶行に遭遇する危険と隣り合わせにある。海外では主に銃が使われる。至近距離であろうと長距離であろうと,狙いは1人である。実際に狙いが合えば確実に相手を葬ることができる。周辺の人には被害が及びにくい。

 一方,銃が厳重に規制されている日本では,至近距離ではナイフが使われる。一方,安倍氏への犯行は手作りの散弾銃,岸田氏への犯行は手作りにパイプ爆弾だった。

 今回,たまたま爆発力が弱かったのか,煙を出すだけで済んだが,本来のパイプ爆弾だと,パイプの破片が四方八方に飛び散る。非常に殺傷能力が高い武器である。

 安倍氏暗殺の際の散弾銃も手作りで,銃口2つから合計12発の弾が発射される。1人を狙ったとしても,周囲にいる複数の人を巻き込む可能性が非常に高い。たまたま,周囲に被害者が出なかったのが幸いだった。

 これらは「無差別殺人兵器」である。しかも「手作り」といういい加減な方法で作られている。職人による手作りではなく,素人による手作りである。安定した品質のものができるはずがない。

 今回,たまたま爆発によるパイプの破裂がなかったことで被害は出なかったが,ついに本当に厄介な国になってしまったものだと愕然とする。

 海外だと,3Dプリンターで部品を作製し,それを組み立ててプラスチックピストルを作ることが紹介されている。ただ見た目を真似ることなく,プラスチックピストルとして十分機能するような設計になっている。ある程度,銃器の経験のある人が,素材の安全性を考慮して設計されたからだろう。正直,同じ手作りなら,まだこうしたハイテク利用の方が知性を感じる。

 周囲への迷惑も考えず,自らの危険も考えず,見よう見まねで作った爆弾を使うなど,まったく愚の骨頂である。それほど日本の若者の気持ちは疲弊しているのではないのかと思わせる。

 安倍氏を襲った犯人は,統一教会の二世信者で,変な思い込みがあった。岸田氏を襲った犯人の真実はどうなのだろうか。

 今回も,ターゲットから10mぐらいの至近距離で爆弾を投げつけたとされている。安倍氏襲撃以来,警備も強化されているはずなのだが,やはりどこか落ち度があったのではないだろうか。