jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

安全設備設置のための運賃値上げから2ヶ月経っても,ホームドア設置工事が始まっているように見えない

2023年3月18日,全国の鉄道会社で近距離運賃が一斉に10円ずつ値上げされた。名目は安全設備の設置。現在,進めるべき安全設備といえば,乗降客から見ればホームドアの設置が真っ先に浮かぶ。東京オリンピック2020(2021年実施)目標で設置が進められてきたが,その後は音沙汰なしである。その状況については, 駅のホームドアの設置は進んでいるのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/9/30 で言及した。

 新型コロナウイルス禍で海外からの観客の来日がなく,国内旅行などの観光・交通需要がほとんどなくなり,電鉄会社も特需が得られなかった。当然,東京オリンピック2020に向けて先行投資した各社にとって,ホームドアを急ぎ設置したことによる負債は取り返されていない。だから設置が進まないのかと思った。

 ところが,今回の値上げは各社横並びで10円が値上げされた。これによって当面の資金が調達されたはずだが,値上げから2ヶ月が経過しても,当方が関係する複数の電鉄会社において,まったく設置工事が行われている様子がない。

 一方で,電車の遅延証明の紙による発行・配布を3/18以降中止するというアナウンスが毎日のように行われる。遅延の原因の最大のものは,人身事故である。そして人身事故を防ぐ最善の方法が,ホームドアだと思っている。ならば,早急にホームドアの設置を加速すれば,大規模な遅延は半分に減るし,遅延証明の発行も減らせる。こんなところだけデジタルにしても,乗客に対するお詫びにもならない。しかも,乗客側からホームページにアクセスしなければ証明書が取れないなど,サービス低下以外の何物でもないのではないか。

 乗客に負担をさせておきながら,その資金を目的である安全設備装置に使っていないとすれば,それが社員の給料アップに使われたり,負債の返済に使われたりしているとすれば,それは目的外使用であり,乗客に対する裏切りではないか。

 早急に,ホームドアの設置を進めてほしい。