jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

駅のホームドアの設置は進んでいるのか

駅のホームドアが,2020年(実際は2021年)の東京オリンピック2020に合わせて全国で競うように設置された。東急線は2020年3月までに全駅に設置が完了したというニュースは見たが,筆者の関係している路線では,東京メトロは2025年に全駅目標と宣言しているし,JR山手線はあと渋谷と新宿の2駅。乗車人数が多いことと,現在,両駅とも大幅な改装をしていることから,設置は未定状態にある。

 一方,西武線は池袋,練馬,西武新宿,高田馬場,所沢,国分寺にしか設置されていない。しかも西武池袋駅は,7番ホームのみ設置されていない。このホームは,急行の乗降の7番線と特急の乗降の0番線が同じ線路上に縦に続いており,特急が奥の0番ホームに出入りする際,急行待ちの7番線の乗客の前をかなりのスピードで通り過ぎる。急行待ちをしている人が多い間に,6番線に到着した電車から客が降りてくる。このホームは非常に混雑するのである。しかし,なぜかこの7番線だけホームドアが設置されない。

 西武線は,複々線になっていない区間も多い一方で,特急,快速急行,急行,快速,準急,各駅など,実にさまざまな電車が走っている。途中駅で追い越しをするために駅の幅を広げているため,ホームが紡錘状になり,ホームの先が細くなっている駅も多い。ここでも,ホームの上で電車待ちをする人がいっぱいになっているところに電車が入線してくる。危険極まりない。

 結局,東京オリンピック2020でのインバウンド観光需要が当て外れになり,次のイベントも期待できないことから,ホームドア熱は一気に冷めてしまっているような気がする。

 今日2022/9/30の人身事故は,JR中央線武蔵小金井駅で起きている。たまたま数日前は西武線でも起きている。ホームでの事故以外にも,踏切での事故もあり得るが,ホームドアによる人身事故の軽減効果はかはり高い。

 設置に対する費用,運転本数の多さなど,設置への障害はゼロではない。また,設置後のメンテナンスも必要で,厄介な設備でもあるが,確実に人身事故を減らせることが期待される。ぜひ設置をもっと推進していただきたい。