jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

椅子に座ったら足首で地面を踏みしめる訓練がオススメ(個人的な意見です)

人間、椅子を得てから堕落したという説がある。立ち座りが楽なので、楽をしてしまうからだろうか。

   最近では、ずっと座ったままだと寿命が短くなるとも言われている。1時間に一度は立ち上がって歩くなどの軽い運動することが推奨されている。脚は第二の心臓とも言われ、じっとしていると身体の血流が滞り、血栓症のリスクが高まる。エコノミークラス症候群の原因にもなりうる。

   しかし、脚が弱ってくると、椅子に座っている時間は長くなりがちである。みんなで体操をすると言っても、上半身の体操が中心になる。脚を鍛えることはなかなか難しい。

   そこでオススメは、椅子に座ったら「脚を踏ん張る」体操である。

   最初は、脚を組んで、片脚ずつ行う。組んで上側の脚を重さとして、下側のかかとを持ち上げ、上側の脚を持ち上げるようにする。このとき、床に着ける足先の位置によって下側の脚への負荷が少しずつ異なるので、自分の脚に相談しながら無理のない範囲でおこなう必要がある。

   足首の上げ具合も最初は5cmぐらいでいいが、最後は足首が十分伸びるぐらいまで試してみる。このとき、足首がポキッと音がすることがあるが、一種のストレッチとして考え、これも無理しないように気を付ける必要がある。

   このときの足首の形を両足で作り、今度は足首を椅子に近づけて、腿に力を入れて身体を持ち上げるような運動が結構オススメである。完全に体重を脚に乗せないので加減ができる。最初は腿や膝に少し痛みを覚えるかもしれないので、無理は禁物である。特に、腿の前側の筋肉は、普段はあまり使わないので、つったり痛んだりする可能性がある。絶対にここで無理をしてはならない。ただ、徐々に筋肉がついてくると、軽くなってくる。

   両足に均等に力を入れてもいいが、少しバランスを崩して片側に多目に負荷を掛けることもできる。

   これはオフィスでも自宅でもできるが、もっともやりやすいのが電車のシートである。まず安定していることがポイントである。足元にヒーターのない空間が取れるシートでおこなうのが望ましい。電車が動いていると、自分で意識しないような負荷が加わることもある。力を弱めてやり過ごすか、逆に追加で負荷を与えることもできる。

 この文章は,2023年5月ごろに書き始めて,いったん止めていた。その後,2ヶ月が経ち,いろいろと驚くような効果が出ている。

 まず,普通に歩いているときに脚を持ち上げるのが軽くなった。特に階段では段の手前でスッと膝が上がり,結構速く階段を上がれるようになった。変につまづくこともなくなった。

 また,下り階段ではこれまで「ドン,ドン」という感じで降りていたのだが,段に残った後ろ側の脚の膝の周辺の筋肉が働いて,体重を「ジワッ」と支えてから降りて行けるようになった。足首が柔らかくなったからだと思う。

 さらに,平地の歩行時でも脚のすべての筋肉が連携して働き,スムーズに移動しているのを感じる。足の裏も,足指も,足首,膝,股関節と,すべてが適切な動きをしている。いままでは太ももとふくらはぎの筋肉しか意識しなかったが,膝周辺,特に膝のお皿を取り巻く下肢の前側の筋肉が効くようになった。足首も柔らかくなり,外側にも内側にも傾けて地面に合わせられるようになった。これまでは「足首をくじく」のを恐れて外側に体重をかけることをなるべく避けるような歩き方をしていたが,それをほとんど気にせずに歩けている。

 特に,足の親指側に体重が掛かって歩く際に,これまでまったく感覚がなかった脚の付け根の鼠径部にある筋肉まで働いているのを感じられるようになった。

 もっとも,サッサと歩いた後はそれなりに負担が掛かったために,筋肉疲労や腱のこわばりなどの反作用,あるいは揺り戻しもあり,十分休ませたり,寝る前のマッサージが必要だったりする。100%完璧な下半身が戻ってきたわけではなく,まだ数ヶ月,あるいは1年以上かけてゆっくりと調整していく必要はあると考える。

 そういえば,まだ全開には至っていないが,相撲でいう「四股」の形で腰を下げて踏ん張りが効くようになったという成果は出ている。風呂掃除のときにこれまではしゃがむか腰を曲げて手を伸ばしていたが,四股の形で腰を落とした形で風呂桶の縁の高さまで視線を下げることができるようになった。股関節がかなり軟らかくなったためと思っている。トシちゃん(田原俊彦)や郷ひろみみたいに,脚が上がる日が来る日が少し見えて来たような気がする。年寄りの冷水と言われないように気をつけながら,密かに努力を続けようと思う。