jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

生物の関節はまさに驚異

筆者の股関節や膝、足首の話を何度か報告している。この頃はまだ違和感を残しているが、理想に近づきつつある。

   これまで、ストレッチは単に筋肉を伸ばす方向にだけおこなって来たが、実際には関節には2本よりもさらに多い複数の筋肉が関係しているため、斜めやねじりのストレッチも効果的だと述べてきた。

   特に、股関節はいったい何本の筋肉が関係しているのだろう。肩関節と同様に360度の自由度を持つ。ストレッチしながら体をねじってみると、別の筋肉の伸びを感じるが、その方向の伸びはあまり経験がないので、必要性を感じるのである。

    同じように、足首を固定しながら脚全体をねじってみると、膝の関節の周りのこれまで意識しなかった筋肉が反応するようになった。例えば階段を降りる時に少し膝のクッションを効かせると膝の外側やモモの外側の筋肉が力を分散して体重を支えてくれるのを意識できた。仮に、着地に揺らぎがあっても、この外側の筋肉が支えてくれるという安心感を感じられるようになり、階段降りに気持ちの余裕ができた。

   今、進めているのが、足の甲のストレッチである。イスに座ったまま足先を交差し、足の甲を床に押し付けるようにして甲側を伸ばす。イスに座っているので、体重がかからず、力を調整できるのがポイントである。

   この足の甲ストレッチをしてから、今度は足の裏側の柔軟性がアップした。これまで足の裏全体で体重を漫然と支えていた印象が、はっきりと指の根元から母子球にかけての足先に近いところでまず着地できるようになった。足の裏全体が柔軟になり、地面の凹凸が感じられるようになった。

   これに伴って、足首より先の柔軟性が非常に上がったように思う。今まではすぐに足首の捻挫を起こしていたが、例えば足の裏の外側だけで体重を支える場面でも足首の捻挫の前に足の裏が柔軟に受け止めているのを感じられるようになった。

   このような複雑な関節を持つのは、爬虫類や鳥類、哺乳類だけではないかと思う。両生類から陸上生活に移行し、手足で歩く必要があったからである。そして、より速く、より大きくなった究極が恐竜である。骨もすごいがこれを動かす筋肉も強靭だったろう。

   ワニやコモドオオトカゲの例を見ても、基本的に攻撃パターンは直線的な加速である。一撃で相手を倒すのに向いている。

   これに対して、小柄な哺乳類が生き残る方法として、複雑な動きが素早くできる関節と筋肉を発達させ、恐竜の直線的な攻撃をかわして生き延びたと考える。チーターがトムソンガゼルを追う時の素早いターンなどは芸術的である。

   世の中の人も普通に関節が自由に動くので不自由はなかったのだろうが、筆者の肩凝りや脚の不定愁訴など少数派だろう。それだけに、少しずつでも動きを取り戻せている今が、結果になかなかたどり着けないイライラとちょっとした希望が日々前進と後退を繰り返している。