jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

子供のころに足首をくじいたトラウマ--イスストレッチでようやく解消し,もう少し長生きへの希望が

とにかく、子供のころからよく足首をくじいた。クセになるほどだった。くじかないように気をつけても、ふとした拍子にくじいてしまう。ずっとあきらめていた。

    スケートでも、まったく安定しなかった。「重心が靴から外れないように」と気をつけていても、次の瞬間にはスケートだけ先に進み、お尻から硬い氷の上に転んだ。ヒモでクルグル巻きにして足首を固定しても、安定できなかった。そしてやはり足首を痛めた。

    この点では、スキーは良かった。大学生の時、最初に履いたスキーブーツは借り物の革製で、足首は固定できなかった。幸い、足首をくじくこともなく、実に楽しいツアーだったことからやみ付きになった。自分の板と靴とウエアを買い揃えに行ったとき、ブラスチックのシェルで膝下から足首、足先まで固定するスキーブーツに出会った。普通の道や雪の上を歩く時は、まるでロボットのような歩き方になるが、スキー板にガッチリと固定すると、脚全体、身体全体で板をコントロールできた。足首のくじきを気にせずに滑れたのである。

    ただし、いったんコントロールを失って板が暴れだすと、その負荷が膝に来た。今度は膝を痛めることになるのだが、膝は固定もしやすく、筆者の場合は治りも早かった。何より、多少痛みがあっても、スキーの楽しさはそれを上回ったからである。

    さて、そのスキー人生は10年で終わった。30歳で起こしたギックリ腰が原因である。ほかにもテニスもやめたし、バイクもやめた。身体を使う趣味はすべてなくなった。

    歩くだけになったが、相変わらず足首をくじくことが多かった。カクッと曲がっても、その次の瞬間に体重移動をしてダメージを最小限にするという技はいつの間にか身についていた。歳を取るにしたがって、「いずれは反射神経か追い付かなくなって重傷の捻挫をしてしまうだろう」という恐れがあった。

    そこで50歳を過ぎたころから始めたのが、「左脚のマヒの解消」である。正しく歩けるようになれば、靴の片減りもなくなり、足首のくじきもなくなると期待しての調整だった。

   この身体の修正には15年かかってしまった。これまでにも、鉄アレーでのマッサージや指圧、ストレッチなどを続けてきて、本当にこの8月に入って不定愁訴が消えた。

   特に、イスに座っての足首ストレッチは、実に効果的だった(椅子に座ったら足首で地面を踏みしめる訓練がオススメ(個人的な意見です) - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/7/8)。

   普段、足首に力を入れるにしても、立ったままだと安定が悪い。しかし、イスに座って例えば足首を伸ばすストレッチをする場合、筋力で力を入れることもできるし、さらに腰を浮かし気味にすれば自分の体重を足首に掛けることもできる。しかも1方向だけでなく、足首や膝、そして股関節まで少しずつ角度を変えながらストレッチがてきる。

   これを電車の中でやるとなると,反対側の席に座っている人が変な顔をするかもしれない。何しろ,通常と逆で靴の甲が床に着いているような形だからである。

 そして,最初は実はとても怖かった。また足首をくじいてしまうんじゃないか,という恐れがあったからである。ただ,イスストレッチのいいところは,力の掛け具合を自分でうまくコントロールできることである。最終的に全体重を掛けた場合は,足首で身体を支えて立ち上がることができることになる。ときどき見かける,イスから片足で立ち上がるための訓練をしているようなものである。そして,足の甲を床に着けた状態で,全体重をジワッと足首に掛けても支えられるようになった。

 こうなると,普通の道を歩くときも,実に軽快になった。それまで恐る恐る地面に下ろしていた左足でも,膝,足首,足の裏,そして各足指と,うまく力を分散させて支えられる感覚が戻ってきたのである。これまでは,足の裏は単なる1つの塊,足首から膝にかけても1つの塊,といった感覚だったのだが,膝周り,足首周り,そして足の裏の筋肉がそれぞれムニュムニュっと動きながら脚の動きを誘導していってくれたのである。

 これまで,靴の外側に自然と体重がかかり,ちょっとした弾みに足首を外側にひねってくじいてしまっていたのだが,今はわざと靴の外側に体重を乗せても,足首をくじく感覚はほとんどない。道の傾き,道の凹凸に合わせて,内側,外側,そして足の裏と力を入れて歩いている。

 おそらく,このブログを読んで,そんなバカな,と思う方が多いと思う。つまり,ほとんどの人は,筆者のような苦労をせずに生きて来られたからだからである。

 不安定な時代である。なんとなく将来に不安が残る。自分の寿命を四半世紀と考えていて,もう残り10年がないことになる。ただ,ここに来て,この力強い脚を取り戻すことができた。脚は第二の心臓だという。筆者の親世代を見ていても,しっかり歩いていた人は寿命を全うしていたように思う。脚を鍛えることで,おそらく脳も活性化すると考える。親父は100歳超えを果たした。ここまでは行かないとしても,あと30年ほど,欲張ってみようかなと,思えるようになったこの頃である。