jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「沖縄だけ第9波」ではなく,埼玉,千葉,東京などの東日本,岐阜,愛知,三重などの中部日本が平均以上【追記7/7の最新情報】

新型コロナウイルス感染症五類に指定された2023/5/8以降の,感染傾向は,厚労省の以下のサイトで毎週報告されている。新型コロナウイルス感染症に関する報道発表資料(発生状況等)|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

 毎週の発表がPDFでアップロードされているが,まことに分析しにくい。わざとデータを使いにくくしているようにも見える。

 定点医療施設あたりの感染者数が毎週増加しているが,全国平均の中でも沖縄県がずば抜けて多い。全国平均の約6倍という数字が出ている。

定点あたり数が全国平均より多い県

 これまでの5週の実績を県ごとに分析してみた。全国平均より高い値を示しているのが,図で赤く塗られた県になる。

 全体の傾向からすると,関東の埼玉,千葉,東京,中部の岐阜,愛知,三重,そして九州の鹿児島,佐賀が,ほぼ常に高い値を示していることが分かった。西日本は平均的に少ない。

 しかし,沖縄の数字は異常に高い。この数字が全国平均を大幅に引き上げているのではないか,という疑問が出てきた。そこで,沖縄の報告数,そして算出した沖縄の拠点数を除いて全国平均を出し直してみた。

 以下のカッコ内の数字は,沖縄を除いた全国平均である。5週間に渡る数字は,

3.63(3.59),4.55(4.47),5.11(5.01),5.60(5.40),6.13(5.82)となった。

 沖縄の拠点数は54ヵ所で,全国約4930拠点に対して1.1%に過ぎない。とりあえず,沖縄の感染率が高くなっても,拠点数が200前後以上と多い北海道(221),埼玉(261),千葉(205),東京(414),神奈川(367),愛知(195)が全国平均を押し上げていると思える。現在,平均以下の西日本で大阪(292),兵庫(199),福岡(198)が増えてくると,一気に全国平均が上がる可能性がある。

 直近の2週間で,拠点あたりの感染者数が7人を超えているのは,埼玉,千葉,愛知,鹿児島,沖縄である。東京も6人前後で,全国平均を超えている。観光による人の行き来が増えた沖縄と違って,首都圏3都県や愛知県の増え方は,ビジネスによる人の行き来が原因と考えられる。また,海外からの観光客の影響も否定できない。

 この首都圏の動きは,筆者はやはり気になる。第7回データに注目したい。

【追記】

最新の2023/7/7発表のデータを分析してみた。全国平均は定点あたり7.24人と増加した。

2023/7/7発表の最新データで分析

 沖縄はさらに増加し,定点あたり48.39人,1週間で2,613人の感染確認者が出た。一方,東京も2,613人だが,定点あたり6.85人で,全国平均よりは少なかった。しかし,沖縄を除くと全国平均は6.85人,東京も6.85人で,平均と同じ数字になる。奈良,和歌山,広島も平均を初めて上回った。西日本にも増加傾向が見られる。

 沖縄だけが医療逼迫のように見えるが,そろそろ全国的にもう一度対策を始める必要があると筆者は考える。