jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

労働の質に応じた税制を提案--不労所得者からは多く取る形

サラリーマン増税の話題がまた出ているようである。あるコメンテーターが、自動車通勤する高額所得者から多く取ればという提案をしたらしい。ところが地方で自動車通勤しか手段のない人から文句が出ているようである。どっちもどっちだが、すでに確信犯であるこのコメンテーターをいつまでも出演させるのには、なにか理由があるのだろうか。幹部の弱味を握っているとか、経営陣の御曹子だとかだろうか。

    さて、そんな通勤手段で比較するよりも、もっと別の視点を提案する。それは、仕事の辛さによる評価である。

     拘束時間が長くても、ゆったり仕事をする人もあれば、常に案件に追われて休む暇のない人もいる。そこで,負荷の高い仕事に従事する人は税金を融通されるべきである。

    この視点でいくと、クルマを自分で運転する人は常に緊張感を持つ必要があり、運転手に運転させている人はストレスがないことになる。当然、前者は優遇される。

    一方、不労所得で生活している人は、1日の内で1時間もその仕事に関われば済み、後の時間は働いていないのと基本的に同じである。アパート経営もそうだし、株取引、為替取引などで収入を得ている人も、同じである。

    日本人は汗水流して働かなくなったから、日本は衰退の一歩を辿っているのである。そして医療、介護、教育、製造業、輸送業、土木建築などきつい仕事に人が集まらない。

   仕事はちょっときつく、収入もそれほど多くないが、その分、税金が少ないとなれば、生活の余裕も生まれる。収入金額に応じてだけで税金額が決まる今の制度がおかしいのではないか。

    さて,この仕事の質をベースにする場合,評価の方法の正当性が問題になる。自己申告でもいけないし,単に労働密度だけでは,処理能力が低い人ほど税金が安くなる,というおかしなことにもなりかねない。

 身体をどう動かしているか,つまり運動量計を1つの基準とし,これにデスクワークでの指の動き,腕の動き,口の動き,目の動きなども評価点としてプラスし,さらに心拍,血圧なども評価の対象となるだろう。いずれ,オフィスの椅子や身体に取り付けるセンサーで,人の行動を正しく評価できるようになるかもしれない。もちろん,持病や体質などのバイアスは考慮すべきである。こういうところにこそAIを使うべきなのである。

 そうすると,お金に絡む問題なので,必ず不正行為をするヤツが出てくる。プログラムを操作したり,名前を偽ったり,経歴をごまかしたりすることで,税金逃れをするヤツが出てくる。マイナンバーによって個人を特定し,その評価にもAIを活用して,人を正しく評価できる仕組みを作るべきだろう。

 筆者のような,どちらかと言えば頭脳労働をしている者は,残念ながら運動量は少ないから税金は高くなるだろう。それは仕方がないことである。その分,よりいい仕事をし,社会に貢献しようと前向きに考えると思う。

 「楽して稼げる」として犯罪に誘う闇バイトが問題になっている。犯罪は論外だが,世の中にはブラックバイトもある。しかし,ブラック企業で低収入で過酷な労働をさせられたとしても,税金が安ければ,それはそれで納得もいくかもしれない。所得税を払うのは労働者本人であって,会社ではないから,会社としても文句は言えないはずである。

 日本を再生させるためには,モノづくり,エネルギーづくり,そして食糧づくりが必要と筆者は考えている。いずれも汗水流さないと世界のためにならない。エンタメ,スポーツ,ゲーム,Youtube,そして闇バイトなどGDPに貢献しない仕事にばかり,一発屋で進んでいては,日本は滅びる。