jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

10%のヤンチャ者がコメント界を独占--だから世の中は良くも悪くもなる

筆者はかねがね,日本の秩序を乱してきた人のことを「ヤンチャ者」と言ってきた。人口の10%ぐらいの,ルールを守らない,いやルールとして認識できない人のことを指している。
 交通ルール,ゴミのポイ捨て,列の横入りなどに加えて,ここ3年でたびたび指摘したのが,新型コロナウイルス感染症に対するマスク着用,および咳・くしゃみエチケットについてである。
 感染症としての位置づけが2023年5月8日より二類から五類に変わり,政府も医療機関も保健所も,すべて態度が一変し,「あとは個人の責任」となった。当然,ヤンチャな人は普通の生活に戻り,慎重な人は暑い夏でも屋外でもマスクを着用する。それは個人の判断であり,他人に強制するものでもない。
 しかし,慎重な対応をしている人に対して,わざわざその周りでマスクなしで大声で話すことが「自由」なのだろうか。慎重な人に対する配慮がないというただのヤンチャ者にしか,筆者には見えない。
 逆に慎重な人は,マスクなしで大声で話している人を避ける行動を取る。道ですれ違うときにはできるだけ離れるし,後ろを歩くことをなるべく避ける。離れたり,別の道を通ったりする。おそらく,積極的に意見する人はないだろう。なにしろ相手はヤンチャ者である。反撃されるのは目に見えている。君子危うきに近寄らずである。
 ところが問題は,公共交通機関である。タクシー,電車,航空機と,これらは「走る密室」である。
 これまで,新型コロナウイルス感染でクラスターが起きたケースは,ライブハウスや病院,介護施設,学校など,大人数が一定時間同じ場所に留まることで起きている。一方,公共交通機関で問題なのは,同じ空間にいる人が「不特定多数」であることだ。あらゆるタイプの人がすぐ隣に座ったり立ったりする可能性がある。その人の行動についてもまったく予測できない。
 したがって,公共交通機関では,運用側が一定のルールを作り,これに乗客が従ってもらう必要がある。
 ところが,乗客はお金を払っており,「自分は客だから何をしてもいい」という気持ちの人が多い。周囲への気配りなど,ほとんどない。
 一方で,乗客に意見されることを恐れる運用側が,ルールは作って呼びかけても,守らない人に対して注意をすることはまずない。唯一,航空機ではCA(キャビンアテンダント)が常時サービスを提供する代わりに,客へnルール順守を伝えている。離着陸時のシートベルト装着や椅子の背もたれを元に戻すこと,着陸直前のトイレの使用を制限することなどは,暗黙のルールである。
 大成功したベンチャーの経営者だった堀江貴文が,航空機でマスク着用を強要されたとし,夏場に街中でマスクをしている人をバカ呼ばわりした件(堀江貴文氏、炎天下の「意味なしマスク」を疑問視 「マジでやめてほしい」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース)で,この人こそ筆者の定義によるヤンチャ者だと思ったのである。

 おそらく,通常はクルマで移動し,街中を歩くことはない。周囲は取り巻きやひょっとしたら私設SPでガードしており,当然のことながら一般の電車には乗らない。乗るのは航空機だけで,客として大いばりで座っているのだろう。そんな人に炎天下を歩く一般人のことをコメントする資格はないと思うのである。

 MSNニュースでも,Yahooニュースでも,結局おもしろネタを集めるために,こうした余計な人のブログを引用したりする。一般の人は,こうしたヤンチャなコメントが社会の風潮だと思いこんでしまう。こうしたニュースWebサイトで,顔が出てくるコメントは,基本は無視すべきだと筆者は思う。広告フィルタリングソフトとともに,ヤンチャコメントフィルタリングもしてほしいところである。