高齢者の「息」は若者より感染リスクが高い 米科学アカデミー機関誌で報告 (msn.com)。新型コロナウイルス感染症の最大の拡大原因としてほぼ確定したのが，マイクロ飛沫による空気感染である。この記事によると，「高齢者の安静時のエアロゾル粒子の排出量は若者の2.7倍多く、運動中でも2.1倍多く」なっているという。
高齢者の方が多い理由については，ここでは書かれていない。咳払いの回数が多いとか，そういった問題ではなく，ただ呼吸しているだけでマイクロ飛沫が多く出され，無症状感染者が感染源となるケースが高齢者で多いことを示している。
当初，新型コロナウイルスは，接触感染や唾液飛沫による感染が主に疑われ，空気感染はしないとされていた。隔離，手洗い・アルコール消毒，そしてパーティションなどが防止策として使われた。その後，会話中の大きな唾液飛沫だけでなく，マイクロ飛沫による感染が原因と考えられた。マスクも，唾液飛沫感染には効果があるが，マイクロ飛沫の拡散防止および吸い込み防止の効果は限定的であることが分かった。それでも，マスクは効果的で，特に不織布マスクが推奨され，布マスクやウレタンマスクではマイクロ飛沫拡散の防止には役立たないことが証明された。
しかし，結局，若者も年寄りも，2023/5の五類移行後は9割ほどが屋外でのマスク着用しない状況になっている。猛暑の夏場だから仕方がない部分はあるが，9週間連続で感染者数が増加している中で，基本的なマスクの使用と換気は特に必要だと考える。
東京は，なぜかもう解禁ムードである。あれだけ騒いだマスコミが，まったく何のレポートもしなくなっているのが原因ではないか。
