筆者ももうすぐ前期高齢者なので、年寄りなのだが、マナーという観点で見ると、年寄りは最悪である。若者も誉められたものではないが、年寄りよりはまだマシな感じがする。
とにかく、年寄りは礼儀を知らない。特に、戦争世代はヒドイ。何しろ、戦争中に自分が自由を奪われた記憶や経験から、何をしても構わないという気持ちになるのだと思う。
一方、若者は別の意味の自由のために常識と筆者が考える範囲から逸脱する。
そこでどちらを選ぶかという場面で、若者を選んだ方がマダマシだったと思うのである。
たとえば、通勤電車の向かい合った長椅子に一つずつ席が空いていたとする。片側は若者中心、もう一方は年寄り中心、という場合である。
若者グループがマスクをしていれば、ある程度の会話は許容範囲である。一方、年寄りの最悪なところは、咳くしゃみを全く遠慮しないことである。場合によっては、わざわざマスクを外してくしゃみする年寄りも結構な数いる。おそらく、くしゃみで自分のマスクが汚れるのが嫌なのだろう。年寄りの無症状感染は少ないがマナーとしては最低である。
マスクをしていても、口を閉じて咳ばらいすれば、息は鼻から抜けるため、マイクロ飛沫の飛散は最低限に抑えられる。口が開いてしまう咳でも、マスクを押さえれば周辺からの息の漏れを抑えることができる。一方、口を開いたまま、マスクを押さえずに咳をした場合は、マスクが浮いて周辺から大量の飛沫とマイクロ飛沫が空中に撒き散らされる。このことはスーパーコンピュータ「富岳」のシミュレーションで何度も紹介されている。咳エチケット、くしゃみエチケットは当たり前だと思う筆者である。
若者の場合、カップルや友達以上のグループになっていることが多い。ここは要注意である。しゃべりが際限なく続く可能性がある。マスクを着用していても、マイクロ飛沫の総量はかなりのものになる可能性がある。
したがって、狙いは若い一人乗車の女性の隣ということになるのだが、女性と女性の間の空席は年寄り男性としては座りにくいのも事実である。
電車に乗るときは、こんなことで悩みながら席を探している。しかしベストな席を得られても、前にベラベラしゃべるカップルが立ったりすると、あとは帽子を目深にかぶってうつ向いて耐えるか、別の車両に移るかになる。
今日はオフィスに出勤しての1日だった。1日中マスクを付けているとやはり疲れる。