jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

就寝時の顔の寒さを100均のメッシュ板で囲って防ぐ--避難生活向けの緊急提案

能登半島地震で避難所に避難している方が,地震発生から1ヶ月経過した時点で1万4000人もおられる。家屋の8割が全壊または半壊で住むことができない状態にある。金沢市内のホテルなどに二次避難されている方は,故郷を離れているために不安なことは理解できるが,衣食住環境は快適さが提供されている。しかし,自宅近くの体育館などの避難所では,天井が高かったり,ダンボーパーティションだけだったりする。人が動いても風が起きるし,天井から寒気が降りてくる。特に就寝時は床に近いところに頭があり,ダンボールベッドなどがあったとしても顔や肩口が寒いのではないかと思う。

 テレビショッピングでは,肩口に隙間を作らないカバーが売られている。肩口からの冷気の侵入は防げるが,なにより顔は寒いままである。しかし,顔に布団を直接掛けるとさすがにうっとうしい。

 筆者が自宅で自作したグッズを紹介したい(筆者の部屋も北向きでちょっと寒いのである)。

頭周辺を囲って寒気を防ぐ工夫

 この中身は,100円均一ショップで購入した30cm角のメッシュ材である。

30cm角のメッシュ素材4枚を組み合わせた

 4枚のメッシュ板(1枚100円)をねじりっ子で組み合わせ,その上に膝掛けを掛けてダブルクリップ2個で留めただけの構造である。この空間に頭を入れて就寝する。この場合,ねじりっ子は6個所で固定するだけで安定する。

 グレーに見えているのは,少し薄手のやや大きめの膝掛けで,これは100円ショップで300円で売られていた。冬場にはやや保温性に限界があったので,通常サイズのピンクの膝掛けを組み合わせている。薄手の毛布や半分に折ったタオルケットでも代用できる。

 特徴は,顔や頭の周りに空気の流れがないので,寒さを感じないことと,布団からの暖かさをこの空間にキープすることで,より暖かく感じられることである。なるべく隙間ができないように,クリップで固定する位置を工夫するとよい。脱いだセーターなどを頭の両側に入れれば,さらに暖かくなる。

 メッシュ板の上にスマホを置いておくと,寝ているときでも画面をちょっと見たりもできる。

 閉所が苦手な方には難しいかもしれないが,全体は軽量で少しずらせば外も見える。部屋の照明が点いていても,逆に少し暗い空間を確保でき,熟睡することもできる。

 音もある程度遮断できるので,人が周囲を動いても気になりにくい。さらに顔を覗き込まれることを防げるので,プライバシー性も向上すると思うのである。

 メッシュ板が入手できない間は,ダンボール箱を使って工夫していただくのがいいと思うのだが,残念ながらダンボール箱だと少し触ったときにガサガサと音が出てしまう。また光を完全に遮断してしまうので,不安度が高まる可能性もある。

 子供の頃,キャンプでは寝袋で寝ていた。夏場でも自分の空間を確保するために,寝袋の中に潜り込んでいたのを思い出す。ちょうど顔の部分だけがファスナーが閉まらないで開いており,そこから外気がスースー入るのが気になって,結局頭を出して寝ていた。ジャンパーのフードを被ったりしても,顔の部分は開いたままである。空気の動きがあれば気になってしまう。

 今回提案のメッシュ板グッズは,30cm立方というソフトな空間を作り出すことで,圧迫感がそれほどなく,逆に暖気をある程度キープでき,すきま風を防ぎ,照明もほどほどに遮り,プライバシーも守れるという工夫である。見た目はあまり良くないが,思った以上に構造もしっかりとしており,安眠効果が期待できると思う。

 横のメッシュ板の中にS字フックなどを使ってモノを引っ掛けておくこともできる。普段生活でもメッシュ板は使い手がある商品だと思う。