2022年12月に入って,急に冬らしくなってきた。最低気温が1桁台となり,冬コートとマフラー,手袋を使うようになった。
例年なら,それほど気にしていなかった暖房だが,この冬は電気代高騰と電力逼迫の恐れがダブルでやってきている。照明の削減はほぼ限界と思われるし,冷蔵庫も切るわけに行かないとすると,あとは暖房の工夫ということになる。
なるべく1部屋に集まって集中的に暖房するというのが基本だが,家族それぞれがそれぞれの活動をしている現在,規制も強制もできない。筆者自身ができることを実施するしかないというわけである。
まず,部屋では羽毛の人型寝袋を着ることにした。もともと北側の部屋なのでよく冷える。暖房を点けても暖まるのに時間もかかる。ならば身の回りに自分の熱を貯めるのが一番効率的である。
これまでも,冬場にクルマで家族を迎えに行く際,この人型寝袋を車内で着て時間を過ごしていた。アイドリングは基本的にしないので,車内はほぼ外と同じほど寒いが,この人型寝袋はなかなか優秀で,非常に暖かいのである。
クルマの中では上着だけ使用したが,部屋ではズボンもはくようにした。さらに,足先だけはヒーター付きスリッパを使用することにした。このスリッパの電源はUSB給電である。消費電力も少ない。足元が暖かく,さらに下半身,上半身と羽毛寝袋に入った状態なので,通常の生活は問題ない。足首のところのコネクタを外せば,そのままトイレ移動も容易なのである。
あとはキーボード作業をするための手先が問題なのだが,これはまだ妙案がない。手袋をしていてはキーボード操作もマウス操作もうまくいかないからである。今回は,音声認識も実験してみる必要があるかもしれない。
この人型寝袋も羽毛だが,布団もすでに羽毛布団を使用している。やはり暖かい。また比較的早く暖かくなる。いったん布団に入ってしまうと,抜け出せなくなってしまう。
ところが,問題は顔が寒いことである。肩口も首周りも羽根布団で十分カバーできるが,顔と頭はオープンなままなので寒い。昨年まではタイマーを使って暖房と併用していたが,今年は暖房を使わないようにするには,この顔周り,頭周りの工夫が必要かと思われた。
普段なら,寝付く前に布団の中に潜って顔も温めるのだが,息苦しいので暖まると顔を出さざるを得ない。かといって,覆面やマスクをするのも息苦しい。
そこで急遽,頭周りを囲う方法を工夫してみることにした。
100円ショップで以前に購入していた30cm角のワイヤーメッシュ4枚で,立方体を組み立てる。2面が開いた状態である。これで寝ている頭の周りを囲う。最初は毛布をかけてみたが,ずれてしまうので,毛布とは別にひざ掛けをかけることにした。筆者は枕の高さが低いので,それほど圧迫感も感じなかったし,メッシュなので部屋の明かりもある程度見える。逆に,厚手のひざかけを使えば,目隠し効果で深い眠りができるかもしれない。
頭周辺の空間は温まり過ぎず,またすきま風も少なく,なかなか快適だった。閉所恐怖症の方には解決法にはならないが,筆者にとっては結構快適だった。ダンボール箱を使うことも可能だが,完全な閉塞状態よりも精神的には楽だったことを報告しておく。周囲から見ると,ちょっと不気味かもしれないが・・。