ここのところ,逆走するクルマの映像が頻繁に流れてくる。最初は,軽自動車で高齢者の運転と相場が決まっていた。高速道路の出口から逆に入ったり,サービスステーションから逆に出たりして逆走し,それに気づかないのが高齢化の影響だと言われていた。
ところが最近は,高級車に乗った若い人が逆走するケースが増えている。
若い人なら,逆走していることにいち早く気づけるだろう。Uターンするにしても,スムーズに行えると思われる。
しかし,どうも若い人が逆走するケースでは,自己中心になって意地でも行けるところまで行こうとでもいうような運転をしているように見える。
筆者は幸いなことに,まだこの逆走車に遭遇したことはない。もし出会っていたら,心臓がバクバク状態になるだろうし,ひょっとしたら相手に突っかかってしまうかもしれない。
しかし,クルマを運転していて頻繁に出会うのが,逆走してくる自転車である。
同方向に走る自転車ですら,追い抜くときは緊張する。速度差は少ないが,何しろ自転車が走る路肩は段差があるし,小石や空き缶などの障害物もある。自転車がいつ進路を変えたり,バランスを崩して倒れてきたりしないか,ヒヤヒヤしながら追い越すのだが,これが逆走されると,速度差が倍になり,あっという間に近づいてくるので,避けきれないような危機感を覚える。特に夜間は,ライトを上向きにして走っている自転車が結構多く,眩しいことも危険な思いをする点である。
さらに,歩道があるのになぜか車道を歩く人が結構いるのに驚かされる。何を考えているのか,まったく理解できない。気が狂っているとしか思えない。
たしかに,自転車にしろ歩行者にしろ,歩道にも問題がある。
1つは,歩道の多くが傾いていることである。水たまりができないようにするためなのか,なぜか車道に向かって下がっていることが多い。普通に歩いていても,足をくじきそうになることもある。
もう1つは,歩道が車道よりも1段高くなっているために,交差点にさしかかるたびに段差や傾斜があることである。
自転車や歩行者ならなんとか問題なく通行できても,車椅子や最近流行りの電動キックボード,そしてセニアカーなどで歩道を移動しようとすると,段差が問題になる。特に電動キックボードは車輪が15cm程度と小さいため,段差でつまづいて倒れることが多いと聞く。左右に傾いていることも,車椅子やセニアカーでは危険である。
海外では,車道と歩道の間の段差はほとんどない。また,二輪車レーンが整備されており,クルマ,二輪,歩行者が完全に分離されている。
また歩道も車道の両側にあり,同じ方向に歩いたりするように指導もされている。
他人のことに配慮しないから起こる逆走は,日本独特なように思える。歩道を歩いていても,右にフラフラ,左にフラフラと定まらない人や,歩道のど真ん中を歩いて譲らない人や,向かってくる人と同じ側を歩き続ける人が多い。近年はこれにスマホ歩きが加わっている。堪忍袋の緒が切れてしまうような気持ちになるが,譲るが勝ち - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2019/9/6)と5年も前に書いた内容が,いまだに改善しないところが,やはり日本人なのかなと思って,愕然とするのである。