jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

サプリメントの功罪を考える--胃に負担,身体全体に成分が回るのも疑問

紅麹サプリメントに混入した異物が原因で,腎臓病を悪化させて死亡するという事故が起きている。製造過程でカビから発生した毒性成分が原因とされている。

 製造工場の品質管理状態がかなりいい加減だったような印象があり,残念な気がする。正しい管理が行われていたら,防げた事故だと思われる。品質管理のための定期的な清掃などは,価値を生まない,コスト要因だからである。しかし,それをきちんとするのが,日本のモノづくりの価値だったはずなのだが。会社ぐるみの犯罪ではないと思いたい。

 筆者は基本的にサプリメントは使わない。というのも,サプリメントの効果が現れるのに基本的には何ヶ月もかかるのが普通で,その効果が出るまでガマンができないからである。

 医薬品なら,より効果の強い薬を医師が処方し,その経過を医師が確認して,効果があったかどうかを判断してもらえる。しかも,通常なら1週間以内の処方で1週間後にチェックが入る。効果があればそこで使用をストップできる。

 通常の医薬品は,胃に対して負担が大きいため,たいていの場合,胃粘膜を保護する目的で胃薬がともに処方される。特に錠剤は胃で溶ける際に胃粘膜に負担をかける。おなじように,サプリメントも錠剤が多く,個人的には胃への負担があるのではないか,という気持ちが強い。1週間ぐらいならガマンはできるが,数ヶ月も続けるとなると怖くて使えないという気持ちなのである。

 さらに,最近の若い人はカフェイン含有量の多いエネルギードリンクを平気で常用している。これも一度試したが,人工的な飲み物の印象であり,カフェイン量が異常に多いことも身体への負担を感じて,二度と飲んでいない。しかし,夜中もゲームをするのに効果があったことでクセになってしまっている人も多いようである。胃にも負担が強いように思える。

 痩せるサプリ,養毛サプリなど,一部のケースで効果があったことをベースに製品化され,かなり高額な値付けをしている製品も多い。1回めは半額だが,申し込んだら毎月のように定額で請求がくるような仕組みも,やり方が怪しい。何しろ,1回めの分量である1週間や1ヶ月で効果が出ることはまずないからである。

 さらに,がんに効くなどと違法にうたった製品や,中国から輸入した中身の保証のないような製品も,世の中で売られている。特保(特定保健用食品)で効果を宣伝できる認証を受けるには,時間もコストもかかる。認定なしで,売り切ってドロン,という業者も少なくない。

 今回の紅麹サプリは,大手医薬品メーカーによるミスだったが,ジェネリック薬品を製造する中小の医薬品メーカーでも,性能偽装などが状態化して業務停止を受けている。まして,サプリメント業界は,派手な宣伝に俳優やタレントを起用して,いかにも効果があるかのように宣伝している。しかも,ネット通販やテレビ通販など,規制のかかりにくい方法で営業をしている。

 特に飲み薬系は,成分が胃から吸収されたあと,体中に成分が回るのが気に入らない。余計な成分が身体に入るのが嫌なのである。

 できるだけサプリメントには頼りたくないと,改めて思うのである。これは個人的な意見である。